イー・ガーディアン<6050>=後場一段高。
人工知能(AI)関連の新星として人気が加速している。同社はオンラインゲームやSNS向けに投稿監視や運用支援を手掛ける。AIの積極活用で利益採算が向上しており、16年9月期営業利益は前年同期比71%増と急増、17年9月期についても18%増益を見込む。電子商取引事業者向けに人工知能(AI)型画像認識システム「ROKA SOLUTION」を展開し、今後に期待が大きい。また、直近、電子デバイスのデバッグ専業であるアイティエス(東京都羽村市)の全株式を取得し完全子会社化するなど同分野を強化、IoT時代の本格到来に合わせた布石にも余念がない。
インターワークス<6032>=大幅続伸。
工場向け派遣求人サイト「工場ワークス」など特定業種や職種に特化した求人情報サイトを運営、人手不足に悩む企業のニーズを取り込み掲載数拡大が顕著だ。昨年12月初旬に大量保有報告でフィデリティ投信が5%超の同社株を保有していることが判明、株価上昇を後押しする背景となっている。
東天紅<8181>と
精養軒<9734>=後場急動意。
「パンダ関連」として知られる両社だが、上野動物園が16日、ジャイアントパンダのリーリー(オス)に昨年12月上旬から明け方に室内を歩き回るなどの発情の兆候が見られると発表したことから、一気に買いが膨らんだ。シンシン(メス)にはまだ兆候がないとしながらも、動物園では繁殖に向けた準備を同日から開始したという。仮に上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生すれば、上野周辺への集客力は大幅に向上し、周辺でレストランなど展開する両社にとっても事業機会の拡大に繋がるとの見方が強い。
ユークス<4334>=連日のストップ高。
同社は16日取引終了後、エイベックス・グループ・ホールディングス
<7860>のグループでエイベックス・ミュージック・クリエイティブ(avex社)との間で「AR perfomers」に関する業務委託契約を締結したと発表し、事業拡大の期待感から買われている。同社は15日に開催された「AR performers『1st A‘LIVE』」において、ARキャラクター「シンジ」「REBEL CROSS」「レオン」3組のアーティストが、avex社よりメジャーデビューすることが発表されており、きのうはストップ高まで買われた。
メタップス<6172>=大幅反発。
同社はAIを活用したビッグデータ解析やアプリ収益化支援ビジネスなどで高実績を有し、市場ではAI関連中核銘柄の一社に位置づけられている。業績も好調に推移している。同社が16日発表した第1四半期の連結決算は売上高29億2700万円(前年同期比2.3倍)、営業損益3億1300万円の黒字(前年同期1億5700万円の赤字)、最終損益3億400万円の黒字(同1億6300万円の赤字)と大幅増収で損益が黒字化した。これがポジティブ材料となり改めて投機資金による買い攻勢の手掛かりとなっている。
アルファ
<3434>=一時ストップ高し、昨年来高値を更新。
きょう付の日本経済新聞が「インターネット通販の拡大で深刻化する物流業者の人手不足や交通渋滞を解消するため、官民が受取人の不在時にも荷物を預けられる宅配ボックスの普及に取り組む」と報じたことが株価を刺激しているもよう。政府は4月から設置費用の半額を補助する制度を新設する方針と伝えられており、ロッカーシステム事業を手掛ける同社への関心が高まっているようだ。なお、同社は昨年11月9日に、小田急線新宿駅に設置・稼働しているICカード対応コインロッカー「AITシリーズ」のソフトウエアを変更し、インターネットで注文した商品をコインロッカーで受け取れるように機能を追加したと発表している。