金が先行指標となるか?
一見すると、昨年のトランプラリー継続かに見えたが、同時にトランプラリーで売られていた金(GOLD)が、大きく買われた事を見落としてはいけない。鍋底からの反発パターンで、ドルや株との逆相関の金(GOLD)が、先行指標として動き始めた可能性がある。
政権移行の空白期間に期待先行で急速に動意付いたトランプラリーだが、徐々に現実との直面が始まるだろう。米中関係の悪化、中東政策の変化に伴う不安定化、多国間協議から2国間協議への移行、欧州リスクなど、マーケットに負の影響を与える事項も再認識されていく。既に、米景気拡大局面は、91ヶ月目に入っており、いつリセッション入りしてもおかしくない時間帯だ。昨年末にかけて大きく売られた金(GOLD)が再び、輝きを増してくるかもしれない。
ドル円は、ネックライン(12/30安値)を明確に割り込むと、パターン分析からはダブルトップ完成となる。一目均衡表では、基準線の攻防戦となっているが、同水準を維持できなければ、心理的節目115円は早い感触。
トランプララリーが始まった11月安値~12月高値までの上昇に対する38.2%押しは、111.97円。半値押しは109.91円。
「申酉騒ぐ」の格言通り、上も下も荒っぽく動く「トランポリン相場」が始まりそうだ。