週末控えと米株式休場で買い一服、“円安どこまで”に市場の関心集中

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最新投稿日時:2016/11/24 19:41 - 「週末控えと米株式休場で買い一服、“円安どこまで”に市場の関心集中」(冨田康夫)

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週末控えと米株式休場で買い一服、“円安どこまで”に市場の関心集中

著者:冨田康夫
投稿:2016/11/24 19:41

明日の株式相場見通し

 25日の東京株式市場は、週末を控えて利益確定売りが想定されるのに加え、現地24日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場となることから、買いの勢いがやや低下し、日経平均株価は一服商状となりそうだ。

 株価上昇を牽引しているのは、日米金利差拡大を背景とした円安・ドル高が予想以上に急ピッチで進行していることにある。24日夕刻には、外国為替市場で1ドル=113円台半ばへと円安・ドル高が進行しており、この動きがどこまで継続するかに市場の関心は集中している。

 市場関係者からは「まさに相場格言の“押し目待ちに押し目なし”の状態が続いている。トランプラリーの上昇がスタートした10日以降、きょうまでの10営業日で日経平均株価が前日比で安かったのは15日の1日だけで、それもわずか4円安。この間の上昇幅は2081円に達している。日経平均株価は年初来高値の1万8450円(終値)に接近しているが、当時の円相場は1ドル=118~9円水準であり、株価はややオーバーシュートぎみといえる」との見方が出ていた。

 24日の東京株式市場は、一段の円安を追い風に、輸出関連株中心に上値指向を継続した。日経平均株価は、年初の高値水準である1万8400円台を目前に捉える場面もあった。終値は、前日比170円47銭高の1万8333円41銭と6日続伸した。

 日程面では、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が7~9月の年金積立金の運用成績を公表、11月の月例経済報告、10月の消費者物価指数、10月の企業向けサービス価格指数、10月の外食売上高、気象庁3カ月予報に注目。海外では、英7~9月期のGDP改定値、米ブラックフライデーが焦点となる。

<動意株>=ピクセル、リミックスポイント、大平洋金属

 ピクセルカンパニーズ<2743>=ストップ高で年初来高値更新。
同社は22日取引終了後に、グループのハイブリッド・ファシリティーズが新たに小形風力発電(20キロワット未満)の取り扱いを開始したと発表。収益貢献は来期以降としており、これが買い手掛かりとなっているようだ。また、22日には一部メディアを通じて「自民党の二階俊博幹事長が、カジノを含む統合リゾート施設(IR)整備推進法案に関して審議入りに前向きな姿勢を示した」と伝えられていることなどを背景に、カジノ関連としての注目度も高いもよう。なお、同社は2日に、カジノ用ゲーム機の開発・販売を行うLTゲーム社(LTG社、英領ヴァージン諸島)と販売契約を締結したと発表している。

 リミックスポイント<3825>=後場急動意。
同社はきょう、子会社のビットポイントジャパンを通じてトムソン・ロイターの情報端末サービスにビットコインの価格情報を提供することを決めたと発表した。今年12月上旬に1時間おきの価格を24時間配信(土日を除く)し、来年1月上旬には24時間365日でリアルタイム価格を配信する予定。同社ではロイターに価格情報を提供することで、国内における仮想通貨取引所のスタンダードになることを目指すとしている。

 大平洋金属<5541>=連日の年初来高値更新。
ロンドン金属取引所(LME)で23日、ニッケル3カ月物は前日比230ドル高の1トン当たり1万1600ドルに上昇、年初来高値圏に買われている。トランプ米次期大統領のインフラ投資など景気拡大策への期待感に加え、フィリピンでの一部鉱山の操業停止の動きもあり、ニッケル価格は上昇基調にある。同社株はニッケル価格との連動性が高く、再評価機運が高まっている。

 市光工業<7244>=急騰し年初来高値更新。
仏ヴァレオ・バイエンは22日の取引終了後、同社に対してTOBを実施すると発表。TOB価格は1株408円。買い付け予定株数は2258万2468株で下限は1778万1048株。買付期間は11月24日から17年1月12日まで。この日はヴァレオによるTOB発表を受け同社株に買いが集まっている。ヴァレオは現在、市光工の31.58%の株式を保有している。今回のTOBで予定株数を取得した場合、ヴァレオによる所有割合は55.08%に上昇し、市光工は同社の連結子会社となるが、東証1部市場での株式上場は維持される見通しだ。

 第一化成<4235>=ストップ高。
同社は22日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である米国の高機能ポリウレタン合成皮革マーケティング会社「Ultrafabrics」(Uf社)の持ち分84.21%を創業者などから取得し完全子会社化することを発表した。第一化成が開発・製造し、Uf社が販売するハイエンド合成皮革は、優れたデザイン性(色、柄)と高い機能性(触り心地、通気性、耐久性など)により、自動車、航空機の内装材、また高い耐摩耗性が求められる家具・シート材として注目を集めている。

 T&Cメディカルサイエンス<3832>=ストップ高。
同社は22日、超指智能科技発展(上海)と業務提携に関する基本合意書を締結したと発表。これが材料視されているようだ。超指智能科技は、中国初の指紋認証企業として上海店頭市場に登録されている企業。T&Cメディカルは今後、EndoSCA(幹細胞を培養する際に生み出される上清中に分泌された液性成分のことで、幹細胞移植と同等の治療効果を持つといわれる)による再生医療の臨床のため、EndoSCA培養施設を病院内に設置していく予定であり、高度なセキュリティー対策が不可欠なことから、超指智能科技との業務提携に関する基本合意に至ったという。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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