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最新投稿日時:2016/10/28 21:31 - 「円安背景に堅調推移、短期的な調整の可能性も」(冨田康夫)

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円安背景に堅調推移、短期的な調整の可能性も

著者:冨田康夫
投稿:2016/10/28 21:31

来週の東京株式市場見通し

 来週の東京株式市場は、3日文化の日の祝日を挟んでの4営業日となる。欧米の長期金利に上昇圧力がかかるなか、米金利の年内引き上げの可能性が一段と高まっていることを背景に、外国為替市場での円安進行機運が継続し、株式市場は堅調な推移が見込まれる。日経平均株価の想定レンジは、1万7200~1万7700円とする。

 来週開催される日米の金融政策決定に関するイベントでは、両国の中央銀行共に「現状維持」で通過するとの見方が多い。そのなかで、現状1ドル=105円台前半まで進行してきた円安・ドル高は、佳境を迎える4~9月期の算発表や、17年3月期通期業績見通し対して、ガイダンスリスクを軽減させる効果が望めそうだ。

 市場関係者からは「輸出関連の主力企業は、下期想定為替レートを、1ドル=100~105円程度としているところも多い。従って、円高による業績悪化イメージはかなり払拭されくる」との見方が出ていた。

 テクニカル面では、4月25日の取引時間中高値の1万7613円を上回ってくると、新たな上昇局面を迎えることになる。ただ、騰落レシオなど株価指標面では過熱感を示唆していることから、短期的な調整の可能性は十分あり得そうだ。

28日の動意株

 日立マクセル<6810>=急伸。
同社は27日取引終了後に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)決算を発表。営業利益は29億1500万円(前年同期比20.3%減)となり、従来計画の22億円から上振れ着地した。売上高は659億9500万円(同16.0%減)で、従来計画の690億円には届かなかった。熊本地震の影響によるプロジェクターの生産不足から減収を余儀なくされたが、成長分野製品の増収効果やコンシューマー製品のプロダクトミックス改善効果などが利益を押し上げた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

 技術者派遣や請負事業などを手掛けるジェイテック<2479>=一時ストップ高。
同社は27日取引終了後に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。経常利益見通しは従来計画の1600万円を上回り、6200万円(前年同期比5.2倍)になったようだと発表した。半面、売上高予想は17億9100万円から16億8500万円(同3.5%増)に減額修正した。技術系人材の取り合い激化による人材不足の影響で売上高は従来計画に届かないが、単価の増加や稼働率の安定化を推し進めたことが利益増に貢献。販管費の見直しなど業務を効率化したことも寄与する。

 アイチコーポレーション<6345>=急伸。
同社は27日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は600億円から620億円(前期比8.6%増)へ見直したほか、営業利益は69億円から75億円(同18.7%増)へ、最終利益は49億円から50億円(同8.7%増)へ修正した。高所作業車など特装車の需要が電力や鉄道業界向けなどに好調で、業績は堅調に推移している。

 エージーピー<9377>=ストップ高。
同社は27日取引終了後に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。経常利益は4億9800万円(前年同期比67.8%増)で着地し、通期計画9億9000万円に対する進捗率は50.3%となった。売上高は57億2900万円(同7.8%増)。航空需要の拡大に伴い電力供給機会が増えたことや、施設整備工事が増加したことなどが増収増益につながった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

 ロンシール工業<4224>=急伸し、年初来高値更新。
27日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を208億円から209億円(前期比0.1%減)へ、営業利益を14億5000万円から22億円(同15.4%増)へ、純利益を9億8000万円から14億7000万円(同17.3%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高はほぼ計画通りで推移しているものの、生産の効率化やコスト削減などの諸施策が奏功しているという。

 インフォコム<4348>=続急伸。
同社は27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が従来予想の12億5000万円から16億1000万円(前年同期比33.8%増)へ、純利益が7億円から10億4000万円(前年同期11億円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。ITサービス・セグメント事業が例年以上に下期偏重が強くなる見通しであることから、売上高は従来予想の200億円から193億3000万円(前年同期比3.2%増)へ下振れたが、「めちゃコミック」など電子書籍配信サービスが引き続き好調に推移したことが利益を押し上げたとしている。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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