年初来高値奪還なるか
┗京福電気鉄道(9049)
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*10月25日追記
目立った材料はありませんが、商いを伴って上昇しています。元々流動性が低い銘柄ですので、25日の出来高(6万4000株)でも昨年10月21日来、およそ1年ぶりの高い水準となります。
来週31日(月)には、17年3月期 第2四半期決算の発表が予定されています。18日には発表が見送られた、通期業績の増額の有無が注目されそうです。
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嵐山本線と叡山ケーブル・ロープウェイが主力。地盤の京都のほか、福井でバス・タクシーなども展開しています。
18日に中間期業績の上方修正を発表しました。原油価格の低下により、バス・タクシーの燃焼コストが想定を下回ったほか、不動産の賃貸収入が堅調に推移したとのこと。
一部費用の計上が下期にずれ込むため、上期の上方修正にとどまりましたが、営業利益は従来計画を78.4%上回る660百万円への大幅増額ですので、通期でも増額される公算は大きいといえます。
年間5000万人を超える観光客が国内外から訪れる京都において、嵐山は世界遺産の清水寺と二分する、屈指の観光地です。これからの紅葉シーズンを迎える為、観光客数は衰えること無く増加することが見込まれます。
さらに、18日の大引け後に、日本駐車場開発による株の大量保有が発覚しました。保有目的は、「純投資」としており、買収などの目的としてものではありませんが、今後買い増しへの思惑が高まる可能性があります。
京福電鉄の株価は3月に370円の高値を付けています。上方修正と大量保有が手がかりになり、年初来高値奪還を目指すことも期待できそうです。
小野山 功