円相場にらみで方向感に乏しい推移、極端な薄商いを懸念

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最新投稿日時:2016/10/17 20:51 - 「円相場にらみで方向感に乏しい推移、極端な薄商いを懸念」(冨田康夫)

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円相場にらみで方向感に乏しい推移、極端な薄商いを懸念

著者:冨田康夫
投稿:2016/10/17 20:51

明日の株式相場見通し

 18日の東京株式市場は、外国為替市場での円相場をにらみながらの方向感に乏しい推移となりそうだ。17日の東京株式市場では、東証1部の値上がり銘柄数が1204(値下がり銘柄数624)と全体の6割以上を占めたものの、売買代金は1兆6333億円と、3日以来2週間ぶりの薄商いに低迷している。日経平均株価は続伸したものの、市場エネルギーの少なさに懸念が持続しそうだ。

 市場関係者からは「国内に手掛かり材料が乏しいなかで、外国為替市場の円相場とほぼ連動して日経平均株価が推移している。前場後半に円高傾向が強まると日経平均株価が前週末比でマイナス圏沈んだものの、再び円安方向に動くと買い直される目まぐるしい動きで、株式市場の自立性が乏しくなっている」としていた。

 17日の東京株式市場は、円安水準でもみ合う為替相場を横目に買いが優勢の展開となった。ただ薄商いのなかで日経平均株価の上値も重かった。日経平均株価終値は、前日比43円75銭高の1万6900円12銭と続伸した。

 日程面では、ブラジルのテメル大統領が来日(20日まで)に注目。海外では、フィリピンのドゥテルテ大統領が訪中、米9月の消費者物価指数が焦点となる。

<動意株・17日>=レオン自動機、クラウドワークス、西華産業など

 レオン自動機<6272>=後場一段高。
800円台回復からの新高値チャレンジを視野に入れる展開。同社は菓子類やハンバーグなど食品成型機を展開、国内では省人化目的で法人による食品機械への設備需要が高まりをみせるなか業界断トツのシェアを有する同社への注目が集まっている。また、食品機械全体の輸出額も2013年の343億円から15年は431億円と拡大基調にあり、「海外でもアジアを中心に営業基盤が厚く、120カ国を超える国に販売実績のある同社に吹く追い風は強い」(国内中堅証券)と指摘されている。

 クラウドワークス<3900>=急反発し年初来高値更新。
同社はネット上で仕事を受発注するクラウドソーシング会社の国内トップ。人材不足の時流を映して、在宅ワーカーと企業のマッチングサービスは高水準のニーズがあり、同社の総契約額は順調な伸びを示している。発注内容をヒアリングして発注完了までの全工程を代行するコンシェルジュサービスは「企業の使い勝手を向上させ採用企業数の拡大に反映され、直近は13万社を超える」(国内証券アナリスト)状況で、マーケットでも同社の営業基盤の厚さが意識され始めた。

 西華産業<8061>=動意含み。
商いも増勢で年初来高値296円の払拭を意識する展開に。三菱グループの機械商社であり、PBRは0.7倍台と低く、17年3月期年間配当は前期比1円増配の10円を計画し3.5%の配当利回りを考慮すると割安感が強い。市場ではリチウムイオン電池関連としても注目する動きがあり、中国向けに正極材と負極材を絶縁するセパレーター製造装置の受け渡しが好調で、収益貢献が期待されている。

 Gunosy<6047>=ストップ高。
同社は前週末14日取引終了後に17年5月期の第1四半期(6~8月)連結決算を発表。売上高は16億8000万円、営業利益は2億4500万円、最終利益は2億5100万円だった。ニュースアプリのダウンロードが好調に伸びており、4四半期連続の増収増益を達成したほか、営業利益は前年同期比5.1倍の高変化率でこれを評価する動きとなった。

 日本コークス工業<3315>=急反発し年初来高値更新。
同社は14日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を805億円から835億円(前期比9.7%減)へ、営業利益を12億円から27億円(同17.5%増)へ、純利益を2億円から18億円(前期16億8100万円の赤字)へ上方修正した。上期途中から原料炭およびコークス市況が急騰し利幅が好転していることや、コークス事業でコスト削減に取り組んできたことが寄与するという。また、一過性の利益や繰延税金資産の積み増しなどにより、最終利益の修正幅が大きくなったとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来未定としていた期末一括配当を2円にするとあわせて発表した。前期実績2円からは横ばいとなる。

 安川情報システム<2354>=ストップ高で年初来高値更新。
同社は14日取引終了後に、17年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業損益見通しは従来の4億2000万円の黒字から6億円の黒字(前期は5億4000万円の赤字)に上方修正した。売上高見通しは従来の134億円(前期比9.2%増)で据え置いた。コストダウン方策の実施などが利益を押し上げるとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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