政井審議委員への思惑も?
┗新生銀行(8303)
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*9月21日追記
日銀は本日まで開いた金融政策決定会合で、マイナス金利の副作用に配慮した新たな枠組みを発表しました。
マイナス金利の導入以降、10年超の長期金利もゼロ以下まで低下したため、銀行や生保など金融機関の収益面を懸念する声が上がっていました。
10年物国債の利回りをゼロ%に誘導する目標が導入されたことで、銀行株が一斉に買い戻されています。
この後、FOMCの結果が発表されるため、まだ流動的な面はありますが、これでひと一息つけるのではないでしょうか。
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9月21日(水)の日銀・金融政策会合を控え、マイナス金利政策の深掘りへの警戒感から銀行株はさえない展開を強いられています。
市場ではすでに、マイナス金利幅が現行のマイナス0.1%からマイナス0.2%程度まで引き下げられることがコンセンサスとして織り込まれつつあります。
ただ、黒田日銀総裁はマイナス金利政策の深掘りにより、銀行の経営環境が悪化する事への配慮する発言も行っています。
今後マイナス金利幅が引き下げられるにしても、銀行の収益への配慮も行われるのではないかと考えます。
日銀の審議委員の任期終了に伴い、6月末に新生銀行出身の政井貴子氏が審議委員に就任しました。古巣への配慮も盛り込まれる可能性があります。
新生銀行株には、日銀会合前に空売りが増加しています。仮に今回の会合でマイナス金利の拡大がなかったとしたら、売り方の買い戻しで株式需給は改善に向かう公算が高いとみています。小野山 功