買い手掛かり材料不足で続落、米利上げ観測でも円安進まず

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最新投稿日時:2016/09/12 18:51 - 「買い手掛かり材料不足で続落、米利上げ観測でも円安進まず」(冨田康夫)

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買い手掛かり材料不足で続落、米利上げ観測でも円安進まず

著者:冨田康夫
投稿:2016/09/12 18:51

明日の株式相場見通し

 13日の東京株式市場は、大幅反落の後遺症の残るなか、買い手掛かり材料不足もあり、日経平均株価は続落となりそうだ。きょうの日経平均株価終値は、8月26日以来、約半月ぶりに25日移動平均線(1万6754円=12日終値)を割り込んだ。来週の20~21日に開催される日米両国の金融政策の決定会合が通過するまでは売り買いともに手控え姿勢が続きそうだ。

 市場関係者からは「前週末の米国株市場では、ボストン連銀のローゼングレン総裁が早期利上げを肯定する発言をしたことが、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを想起させ、予想外のNYダウ急落を招いた。
ただ、米利上げ観測が浮上したにも関わらず、外国為替市場では円安・ドル高は進行せず、1ドル102円台前半(12日夕刻)での推移で、株価の下支え要因とはなっていない」との見方が出ていた。

 12日の東京株式市場は大きく売りが先行、日経平均株価は前引にいったん下げ渋る場面があったものの、後場は再び下げ幅を広げた。日経平均株価終値は、前週末比292円84銭安の1万6672円92銭と急反落した。

 日程面では、7~9月期の法人企業景気予測調査、7月のマネタリーベースに注目。
海外では、中国8月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、米8月の財政収支が焦点になる。

<動意株・12日>=カナモト、DLE、SHIFTなど

カナモト<9678>=急反発。
同社は前週末9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(15年11月~16年7月)連結決算は、売上高1034億2200万円(前年同期比4.5%増)、営業利益105億7600万円(同15.4%減)、純利益58億8900万円(同21.5%減)と営業利益が2ケタ減益に終わったものの、減益は織り込み済みであり、悪材料出尽くし感から買いが入っているようだ。東北復興や東京五輪に向けたインフラ再整備などの需要が底堅く推移したほか、ニシケンの新規連結組み入れで九州地区の売上高が大きく増加し増収を確保したものの、レンタル資産などへの投資増強に伴う減価償却費の負担増から減益を余儀なくされた。

ディー・エル・イー<3686>=後場に上昇加速。
同社はきょう、スマートフォン向けゲームアプリ「GANTZ:タップ・バトル・ロワイアル」を企画・開発・運営し、配信することを明らかにした。このゲームアプリは、大人気コミック「GANTZ」の新作フル3DCGアニメーション映画「GANTZ:O(ガンツ:オー)」の10月14日公開を記念したもの。プレイヤーは次々と現れる星人を仲間たちと力をあわせ倒していくカジュアルゲームとなっている。

SHIFT<3697>=後場一段高。
同社は9日、15日から幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2016」に参加すると発表。同社の参加は初めてとなる。東京ゲームショウでは、ゲームQAサービス(テスト、チューニング、ユーザーサポート、チート対策、脆弱性診断、ビルド自動化支援)や、VRコンテンツQAソリューション(VRコンテンツQAサービス、チューニングサービス、VRプロダクト向け分析サービス)などを紹介する。

Hamee<3134>=急騰。
同社は前週末9日の取引終了後、10月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。なお、効力発生日は11月1日。また、同時に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高15億3000万円(前年同期比20.4%増)、営業利益1億4300万円(同3.5倍)、純利益8500万円(同3.6倍)となり、大幅増収増益となったことも好感されている。

・ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>=大幅続伸。
同社は9日取引終了後に、17年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表。営業利益は8億5300万円(前年同期比34.9%減)となり、従来予想の6億8900万円を上回って着地した。半面、売上高は88億8500万円(同3.9%減)と、従来予想の93億3500万円を下回った。円高の影響で海外売上高が予想を下回った一方、利益面では国内でプレイステーション4向けソフトのデバッグ受注が堅調に推移したことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

・鳥貴族<3193>=5連騰。
同社は9日取引終了後、17年7月期の単独業績予想を発表し、売上高は307億4000万円(前期比25.4%増)、営業利益は19億5900万円(同22.8%増)前期に続いて2ケタ増で最高益更新を見込むことが好感されている。今期も積極的な新規出店を継続するほか、均一価格の維持や国産国消に取り組み、ブランド価値の向上を目指す。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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