海外進出の戦略パートナー
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*7月14日追記
LINEは明日東証1部市場に上場します。公募株数に対する応募倍率は25倍弱に達したとも伝わっており、投資家の関心の高さが窺えます。
昨年末の終値から15%ほど安い水準にある日本株に対し、米国株は史上最高値を連日で更新する強い動きです。
一足早く14日の米国市場に上場するため、初値が高騰するようであれば、LINE関連銘柄にも物色が向かいそうです。
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┗gumi(3903)
7月15日にLINEが日米の株式市場に同時上場します。今年最大のIPO案件となりますが、上場後の株価が堅調に推移するようであれば、冷え込みつつある投資マインドの改善に寄与することになりそうです。
メッセージアプリの「LINE」向けに、有料のスタンプやゲーム配信を行う企業が、LINE関連として物色を集めていますが、中でも注目すべきはゲーム開発を手掛けるgumiです。
LINEは日本を始めとするアジア圏での知名度は抜群に高いものの、米国ではフェイスブックのメッセンジャーや、同社傘下のワッツアップに押され、消費者の知名度はほぼゼロに近い状況だと言われています。
LINEの日米上場は、遅れをとっている米国市場に切り込む為の足がかりともいえるもので、上場によって手にするおよそ1000億円の資金で、米国を中心とする海外事業を強化する方針です。
LINEが北米を強化する上で欠かせないパートナーがgumiです。同社は海外で配信されるゲームに強みを持っており、ゲームコンテンツの充実による利用者獲得などで協業するとみられます。
LINEはgumiの発行済み株式の8.2%にあたる、244万株を保有する第2位の大株主です。直接的な資本関係にある企業として、同社株への注目度が高まりそうです。
小野山 功