上値抵抗線を超える動きがあれば上昇トレンドに転換
人工知能、ビックデータなどが市場のテーマとして意識されるとよく動く銘柄の一つ。
タイトルに挙げた6月3日の高値は表にある1329円が日足、週足の上値抵抗線にタッチしているため、この価格以上の強い動きとなった場合は2年ほど続いた下降トレンドに対する反発期間の半年から脱して、中期的な上昇トレンドへの転換が考えられます。
とはいえ、この銘柄の値動きはとても複雑で、なかなか一筋縄ではいきません。
1100円前後でモタモタした値動きを見せ、
「なんだ、あまり動いていない」とスル―していると、
急に「それみたことか」と動きだす繰り返しが見受けられ、侮れないのです。
「放置」が難しく、かといって場中、この銘柄ばかりに貼りついていられないのもしかり。
だったら、そんな難しい銘柄はパス・・・・という気持ちになりますが、
ロンドンでは為替が106円に入っているとの報道です。
土日を挟めばそれなりに人心も落ち着いてくるとはいえ、やはり週初めの相場は難しい展開が予想されるでしょう。
となると、こうした円高に強みの値動き複雑系の銘柄は面白いかと思います。
FOMCが利上げに動きそうだ、という時に限って市場に波乱が起こるため、
「もう、いい。わかった。FOMCは金利なんかあげられないんだ」というコンセンサスが市場に周知されるまで、
円高に強みを発揮するバイオ、ビックデータ、人工知能でお花摘みを期待する動きが見受けられる可能性から取り上げてみました。
ブレインパットの値動きの複雑さから「週注目」にすべきか、「日注目」にすべきか非常に判断が難しい所ですが、
このところの為替の動きの激しさも相当なので、
まずは「日注目」で取り上げてみます。
ちなみに以前、データセクションを「日」で取り上げたとき、引け間際に急激な動きが出て、寄り引け同値になったことがありました。
その翌日には急騰しましたが、値上がりが目立つと、提灯がつく可能性を避けたかったトレーダーの存在があったのかなと思いました。
ネットトレーダーの動きが特定銘柄に特に引け間際、急激な流れを作ることがあるため、ブレインパッドにそうした動きがあった場合、冷静に対処したいところです。具体的にはもし、高値寄付き、引け甘になった場合は翌日にボラを持ち越すケースも考えられます。前場低迷の場合は試し買いチャンスと見て、1329円越えがあったとしたら、中期的な上昇トレンドに入った可能性を考えて、何度か、日や週をまたいて挑戦してみる、という具合です。
業績面では今期、一株純利益が大幅に改善しているものの、現在は無配当です。
株価がどこまで伸びるかは業績面でもうひと押し、いい材料が欲しい所ではありますね。