ハト派発言でドル安だが・・・・・

独・ＣＰＩと米・ＡＤＰに注目・・・・・

昨日の海外市場では、安倍首相の大型経済対策への期待から、ドル円は113.80円まで高値を更新する動きを見せました。しかし、結局、経済対策は打ち出されず、ドル円は113円台半ばまで反落する動きとなりました。

更に、イェレン・米ＦＲＢ議長が講演し、「インフレ見通しは一段と不透明となった」「場合によっては、ＦＲＢは刺激策を考慮」等と述べる予想以上のハト派的なものとなり、4月ＦＯＭＣでの利上げの可能性が消滅。ドル円は112円台後半まで一段安となりました。

本日の東京市場でも、小安く始まった日経平均株価が、円高傾向を嫌気して、午後になって下げ幅を拡大。逆に、株安が更なるドル円下落を招く事となり、現在は、112円台前半まで売られる展開となっています。

この後の海外市場では、独・ＣＰＩや米・ＡＤＰ雇用者数が注目されます。独・ＣＰＩが弱いものとなり、ユーロ売りが強まれば、ドル買いとなって、ドル円も連れ高となる可能性があります。又、ＡＤＰが強い数字となれば、米雇用統計への期待から、此方もドル買いを強める可能性があり、期待されます。