3月28日(月)が権利確定日、「8期ぶりの復配期待」で短期資金流入も
┗ラサ工業(4022)
沖大東島(ラサ島)での、リン鉱石採掘が起源。化成品、機械、電子材料の3つが事業の柱です。
化成品は半導体の加工時に使用される表面処理剤等のリン系の薬剤です。以前は半導体ウエハの生産も行っていましたが、韓国や台湾などの競合に押され、競争力が低下したことから分離し、RSテクノロジーズ(3445)として再上場を果たしました。
2009年3月期に最終赤字を計上したため、以降7期にわたって配当金を見送ってきましたが、配当の原資となる利益剰余金(15年12月末)が656百万円の黒字に転換したことで、今期は8期ぶりに復配される可能性があります。
株式市況の悪化で、株価は2月半ばに100円の節目を割り込む場面がありましたが、7日に25日移動平均線(105円)を上回るなど、足元では反発基調を強めています。
会社では16年3月期の配当予想額について、現段階では「未定」としています。復配となれば8期ぶりですので、株価へのインパクトは大きいと考えられます。
2008年3月期まで一株当たり5円の配当金を出していた経緯があり、権利確定日の28日(月)には思惑的な売買が繰り広げられる可能性はあるでしょう。
小野山 功