株主優待は充実
3月4日の報道でタブレット端末などを使って動画や音声も活用しながら子どもたちが学ぶことができる「デジタル教科書」を、文部科学省の有識者会議で「4年後をめどに全国の小中学校と高校の教育現場に導入する方針を固めた」と伝えられ、関連企業の一つとして人気化しました。
子どもたちに1台ずつ端末を用意し、デジタル教材を使う環境が想定されていることから、まだ必要な機器の設備などが整っていない学校もあり、実現までには時間や対応が必要ですが、同社への業績支援材料であることには違いありません。
週初めから中頃にかけて週末の材料の勢いで3500円台をつける場面もあるのではないでしょうか。
とはいえ、材料が出た値段で買うのは高値つかみのリスクもありそうです。そこで先週安値の3225円あたりを買い戻しも含めて、買い場と想定したいところです。
目先、とりあえずの売り場は昨年末の3580円前後。もう少し時間をかけて3900円台を期待する手もありますが、高値での滞留時間はごく短いので注意が必要ですね。
業績は好調ですが、課題は株主還元です。
優待は毎年、3月末権利確定で1単元(100 株)以上保有の株主に同社運営の電子書籍レンタルサイト「Renta!」で利用可能なチケット(10000 円+消費税相当)と交換可能なギフトコードを定時株主総会後に発送と手厚いのですが、連結1株純利益が235.3円予定と豊富なのに配当が5円では配当性向が低すぎますね。
もっとも見方を変えれば、今後、増配がなされれば株価水準に反映される余地はあるともいえます。
ちなみに3月4日引値3405円で換算して
PER14.5倍 PBR2.49倍 利回り0.15% 信用倍率 885倍
信用倍率が非常に重たいので、上がればすばやく利確が入る可能性があります。