春とともに花粉症シーズンが到来
日本気象協会では2月17日に全国・都道府県別の2016年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測の第4報を発表している。これによると東京都千代田区(大手町)で2月13日に飛散を開始を確認。スギ花粉のピークは、福岡で2月下旬から3月上旬、高松・広島・大阪・名古屋・東京は3月上旬から中旬、金沢と仙台は3月中旬から下旬に迎えるとし、その後は各地でヒノキ花粉がピークを迎えるとしている。今年は、九州・四国・東海・関東甲信地方では花粉は前シーズンより多いかやや多く飛び、場所によっては非常に多く飛散する所もあるとしている。飛散のピークを迎えるなか、花粉対策関連製品の重要が拡大しそうだ。
花粉症対策ではマスクで、ハウスダストや花粉に含まれるアレルゲンを吸着する繊維「アレルキャッチャーAD」を開発、マスクや下着などで製品化されているダイワボウホールディングス<3107>や、抗ウイルス加工不織布とバクテリア捕集効率に優れた高性能フィルターをポリプロピレン不織布で、はさみ込んだ4層構造繊維「フルテクト」を開発、花粉症対策マスクなどで利用されているシキボウ<3109>が代表格。
ジェイアイエヌ<3046>は光のチカラで花粉を分解する、花粉対策メガネの次世代モデル「JINS 花粉 CUT CLEAN」を1月28日から発売。小林製薬<4967>は鼻うがい「ハナノア」や目をまるごと洗う「アイボン」シリーズなど花粉症対策関連製品を多数商品化。ドラッグストア大手でマツモトキヨシホールディングス<3088>やキリン堂ホールディングス<3194>も関連製品の販売増で注目されよう。加えて、鳥居薬品<4551>は15年12月にスギ花粉症に対する減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬TO-206(舌下錠)を厚生労働省に製造販売承認申請を行っており、承認への期待が高まる。