ドラッグストアで広がる簡易血液検査
「グレーゾーン解消制度」とは、事業者が新たな事業を始める際、現行の規制の適用範囲が不明確な場合においても、安心して事業活動を行えるように整えられた制度。具体的な事業計画に即して、あらかじめ規制の適用の有無を確認できるようになっており、政府に照会すれば白か黒かが短期間で回答される。14年にスタートしたものの、昨年後半あたりから利用が加速しており、これが新事業の続出につながっているという。
この適用の第1号となったのが、ドラッグストアなどで広がりつつある簡易血液検査だ。利用者自身が簡易キットを使って微量の血液を採血し、血糖値や脂質などのデータを1項目500円前後で測るサービスで、マツモトキヨシホールディングス<3088>やウエルシアホールディングス<3141>、ツルハホールディングス<3391>などが導入している。従来のように薬を販売するだけでなく、健康をサポートする薬局へとの変化が求められるなかにあって、新たなサービスとして普及している。