BOOK:株価の真実 チャートの声を聴け!

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株の素人2021さんのブログ

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BOOK:株価の真実 チャートの声を聴け!

ルール

1.引け値が株価
2.安寄りの戻りは売り
3.やられがプラスになったら売り
4.迷ったらポジ縮小
5.場中に買わない
6.高寄り・出来高増・陽線を確認
7.材料で買い、数字で売る
8.高値買いをためらわない
9.アルゴ以前の知識を過信しない
10.明確な理由なしに手じまいしない

第1部「売買のための準備」

本書では【チャート分析】や、【チャートの声を聴く】といった言葉で置き換えようと思う。

第1章 チャート分析とは何か?

チャート分析とは、チャートにあらわれる株価変動の研究であり、株価の強弱を判断し、売買
タイミングの心理的契機を見定める技能である。貴方がファンダメンタル投資家なのだとしても
、資金は効率的に回した方がよい。動きが鈍く、明確なトレンドを示さない株を切り捨てるため
にも、この技能は必要だ。

チャート分析は、我々の心が五感を使って感じる全てのものに影響されることから、心理的な
ものだといえる。チャートを読む際に、私たちは目に映るものだけでなく、触れたり感じたりす
るもの、つまり、必ずしも言葉では説明できないものの影響も受けるだろう。【勘】はその一つ
である。

【勘】とは何だろうか? 投機家が「勘で売買する」とはよく聞く事である。勘についての最
良の定義は「瞬間的推論」であり、理屈で考える前に善し悪しを教えてくれる何かだ。勘を上手
く利用するには、立ち止まって理屈を考える前にまず行動する事である。そして、それを上手く
行うためにこそ、チャートを見るのだ。チャートは市場全体の支配的な動きを記録したもので
ある。そこには大多数の意見がまとめられており、仕手や、一般大衆や、実業家の期待や恐れが
推察できる。これを正しく読み取る方法を知りさえすれば、信頼できるガイドとなり売買に役
立つ。チャートは正しく解釈しさえすれば、真理を語ってくれるのである。だが、難しいのはこ
こである。

チャート分析には強い意志力が必要だ。そして、一度トレンドを見て取ったら、チャートが明
確な変化を示すまで動じる事のない強い精神が不可欠である。チャートを正しく読み取る事と、
自分の判断に基づいて行動する事は全く別の事であり、これについては後に述べる。

この1ページにも満たないわずかな文章に、相場の神髄が書かれているといっても過言では
ない。【勘】の効かない者、意志薄弱な者、忍耐力のない者は相場では勝てないと言っているも
同然だからだ。彼は理論家でありながら見えない世界の存在を認め、人間に予め備わってい
る【勘】を否定しない。むしろそれを積極的に利用する事を薦める。そして勘を正しく働かせる
ためにこそ、チャートを見ろというのだ。僕が見える世界よりも見えない世界の方を重視したり
、チャートの声を聴けというのも、こういう事である。

チャートに理屈を当てはめた所でたいして役には立たない。皆がその理屈を知っているからだ
。特に仕手株では明確な兆候を示してからでは玄人に一歩遅れる。そして、その遅れが致命的な
ものとなる。僕が度々崩れのポイントを当てる事は、皆知っているだろう。そして、その感覚は
言葉で説明できるものではない。大事なのは、チャートが貴方に訴えかけようとしているものを

肌で感じ取る事だ。理屈はトレードにおける優位性につながらない。理屈上手のトレード下手
になってはいけない。

第2章 相場で金儲けができるか? 株式市場に打ち勝てるか?

株式投資をする人間の99%は損をするとはよく聞くことだ。ならば、100人に1人は途方もな
い大勝をしているはずである。自分に問いかけてみるといい。「相場で誰かが損した金は、いっ
たい誰の懐に入ったのか?」と。蒸発するはずがない。誰かが1ドル損をすれば、誰かが1ドル
得をしているはずである。勝者と敗者の比率が大幅に偏っているだけだ。

したがって、この表題に対する私の回答は、市場に打ち勝つことは十分可能で、慎重に投機や
投資を行い、少数の選別された株で取引きすれば大きく稼ぐことができるというものになる。
勿論、勝つためには、大量の知識と根拠となる理論を身につけなければならない。相場を博打と
考える凡百のトレーダーを出し抜くために、圧倒的に深く学ぶことである。実際に相場で財産
を作った人のやり方を知り、まずはそれを真似してみよう。多数の意見に流されるのではなく、
1%の勝ち組の真似をしろ! こちらが買う時は誰かが売っているのであり、売る時は誰かが買
っている事を絶対に忘れてはならない。

株を買う人間の大半は結局は損をする。何故か? それは彼らが他人の情報に飛びついて買う
からである。機関と個人の情報格差はかつてないほどに縮小しているにもかかわらず、殆どの投
資家は自分の目で一次資料を確認する事をしない。殆どいつも天井で買う。わずかな保証金で借
金をし、一攫千金を夢見て博打同然のトレードをする。そして、相場が逆にいけば、どうしよう
もなくなるまで含み損の玉を抱え続ける。これでは稼げるはずもない。

普通の人は空売りをしない。下がるのが目に見えている時でも、繋ぎ売りすらやらない。だか
ら下げ相場ではいつも曲がるのだ。売りをやらない人間が後で決まって言うセリフは、「あそこ
で売っておけば凄く儲かったのに」である。では何故、空売りすることを学ばないのだろうか
?(空売りが安全かつ実践的である証拠は後に述べる)

株式市場には数千もの企業が上場している。その業種は30種類以上に渡る。ある業種の全銘柄
の動きを研究し、フォローするとなると大変な労力が必要だ。まして数業種となれば、分析はい
っそう困難になる。チャート分析には根気と努力が必要なものだが、不毛な努力を繰り返しても
見返りは少ない。

チャート分析の要点と意義は一点集中することにある。幾千もの銘柄を同時に分析する事など
、そもそも不可能な話なのだ。この世界で成功する秘訣は、他者からの情報を遮断し、内容をよ
く知る少数の熟知した銘柄を選び、そのトレードに集中する事である。

これも1P足らずの文章に過ぎないけど、その内容は深い。そして、純カラの部分を除けば、殆

ど普段の僕が言っている事と同じだ。相場で稼ぐためには深く学ぶ必要がある。だがそれは、自
分の周辺にモニターを張り巡らし、数百の銘柄の値動きを監視し続ける事じゃない。そんなこと
をしてもただメンタルと体力を消耗し、アルゴの餌食になるだけだ。

金を稼ぐために相場を張る。それはいい。だが、やり方を間違っちゃいけない。僕が冒頭に掲
げた10のルールを順守し、稼ぐ事よりも、生き残る事を最優先にして動くのは、生き残りさえす
れば知識と経験が次第に蓄積されていくからだ。その中で知った相性の良い株だけをトレードす
ればいい。それだけで十分に相場で暮らしていける。

このネタの時はあの株が動いた。あの株が動くときはこの株が連動する。あの株はあまり知ら
れていないけど、こんな事業をやっている。あの株はピン引けしても必ず安寄りする。あの株を
仕掛けた奴は、前にあの株を手掛けた奴だ......そういう知識と経験が今の自分に金を与えてくれ
ている。理論すらいらない。だから、相場で稼げるようになるためには、とにかく生き残る事。
そして、学ぶことそのものに喜びを感じるような人間に自分自身を変えてゆく事だ。

努力とは決して苦しいだけのものじゃない。僕は稼げるから相場が好きなわけではない。相場
を通して学ぶことが好きだからこそ、ずっと相場を張り続けている。僕の跳訳を読み、相場をイ
チから学びなおしている自分の心を振り返ってみよう。もし貴方に相場に対する適性があるな
らば、恐らくは今、実際に張ってる時よりも楽しいはずだ。

僕は投資法のみならず、煽り方や生き方もこの本に教えられた。この跳訳を読み進めるにつれ
、貴方は何度もその事を実感するだろう。今はまだ知識がなくとも、僕の跳訳を楽しく読んでい
けるなら、相場で稼げるようになる見込みが十分にある。僕はこの本に人生を変えられた。願わ
くば、皆もそうあらんことを。

第3章 チャートの使い方

一般投資家の大多数は、チャートを正しく読むためにはリアルタイムで株価を追わなければな
らないと考えている。こんなに間違った事はない。分単位のトレンドを確実にとらえ、利益をも
のにできる天才は僅かしかいない。凡百の人間には一生かかっても無理な話だ。チャートは確か
に市場のトレンドを映し出すものだが、実際には小さな変化や急速な逆転が数多くあって、凡人
には大きなトレンドが転換したのかが分からない。小さな変化が数時間、数日、あるいは数週間
も続いた後で、元の大きなトレンドに戻る事はよくある事だ。

証券会社の店頭に出かけると、数十人のトレーダーが株価を見ながら、市場で話題になってる
銘柄について話し合ったり、持ち株に対する意見を言ったり、顧問から勧められた取っておきの
情報を得意げに披露しているのをよく目にする。彼らの話にはほとんど価値がない。ニュースが
伝えるゴシップや噂話、立会場から漏れてくる内部情報などに踊らされてるだけだからだ。だが
、こうした雑音の中で、株価の動きを冷静に読み取れる人間は100万人に1人もあるまい。現実の
世界で聞かずとも、ネットの世界で他人の噂話を聞いていれば殆ど同じことだ。

仮に貴方が良い株を見つける事が出来たとしても、そんな状況に身を置いていては、誰か凄そ
うな人の言葉に煽られて銘柄を正しく建玉することはできないだろう。意識するか否かにかかわ
らず、人は見たり聞いたりした事に左右される生き物であり、行動も当然それに左右される。リ
バモアなどの数少ない大口のトレーダーが株価を監視できる自分の事務所を持ち、外部の影響を
受けずにチャートから自分のイメージを作り上げ、投資しようとするのはそのためである。

だが、普通の人にはこうした余裕はない。ならば、チャートを始終見ていなくとも、チャート
が読める事が必要になる。意味のある相場の動き——長期トレンドがはじまったり、大口の買い
集めや解体が完了するまで——には、少なくとも数週間から数か月の時間がかかる。何も慌てる
必要はない。大きな動きが始まった後でも、一日や二日は売買するに十分な時間があるからだ。

したがって、株価の動きを正確につかむには、その日の場が引けてから時間をかけてチャート
を検証した方がいい。チャートは株価の記録に過ぎない。日中の動きに惑わされず、確定した物
に基づいて判断を下した方が良い結果につながるものだ。

・出来高について

株価の動きは需給に左右される。つまり、株価を上下させるには、それ相応の出来高が必要で
ある。出来高は機関車における蒸気であり、自動車におけるガソリンのようなものだ。出来高を
正しく理解するためには、まず第一に、その銘柄の発行済み株式数と浮動株数を知る必要がある
。市場に出ている株数が多ければ多いほど、株価を変動させるには大きな出来高が必要になるか

らだ。

勘違いしてはならないのは、出来高は多ければ多いほど良いというものではないし、少ないか
ら悪い訳でもないということだ。それまでのチャートの推移と株価の位置(≒過去の高値や安値
との比較)によって、解釈の変わるものである。一般的な傾向として、浮動株数が少ない銘柄ほ
ど仕手筋に狙われやすく、多い株ほど機関に狙われやすい。前者の値動きは荒くなりやすく、後
者の値動きは緩慢だ。

仕手株の値動きを読むのはとても難しいが、逆に言えば、動かす人間の心情を読めさえすれば
稼ぐチャンスがそれだけあるという事でもある。多額の資金を入れるのは避けるべきだが、仕手
株だからといって取引を避けるのは勿体ない。経験を積むためにも、小ロットで果敢にチャレン
ジして欲しい。

・ファンダを知ることの重要性

もう一つ、チャートを分析をするうえで知っておくべきことは、その会社の財務状況が健全か
否かである。市場参加者の大半がファンダをロクに知らないといえども、大口はちゃんと知って
いる。財務や近い将来の業績が極めて良いとされている銘柄を、値動きで驚かせて売りに走らせ
ることは難しい。

逆もまた真である。財務や業績が健全でないと思われている銘柄の株価を、高値まで釣り上げ
る事は大口といえども容易ではない。ごく稀に、不健全な財務や業績でありながら高騰を続ける
銘柄も確かに存在するが、それらの株価が上下するのは、相場の事を何も知らない素人が何の根
拠もなく煽りに踊らされてトレードをするからである。トレードを職業にしようと思うのなら、
そういう株に手を出す理由は全くない。それが本物の仕手株なら、必ず押し目やふるい落としを
入れながら上げるものだからだ。

・仕掛けと手じまいのタイミング

相場は持合いからの離れを見極めて仕掛けるものであって、財務状況や業績が良いからと言っ
て単純に買いになる訳ではないことに常に忘れてはならない。時間は有限であり、最も大切な資
源である。仕手株だろうと好業績株であろうと、常に初動で入る事を心掛け、チャートが売りの
サインを示したら少なくとも持ち株の何割かは繋ぐことだ。

業績の上方修正や増配が出される時には、その何か月前から噂されるものだ。実際に良いニュ
ースが発表された時には既に株価には織り込み済みで、一般投資家の予想通りには上がらず、逆
に下げてしまうことがとても多い。「市場は間違っている!」と、憤慨してみたところで何にも

ならない。確かに市場は短期的には奇妙な値動きを示しがちだし、それが相場の醍醐味でもある
のだが、大抵の場合、株価は常識の範囲内に収まってゆく。殆どの場合、間違っているのは市場
ではなく貴方自身である。

・チャートとは何か?

チャートはいわば材料のウエイトを計り、需給のバランスを図る事のできる秤のようなものだ
。供給が需要を上回る時は、その二つがほぼ均衡するところまで株価は下がる。この段階で変動
幅は狭くなり、トレンドが続くか反転するかを見極めるためには数週間から数か月を要する。逆
もまた同じだ。それが通常の相場であって、異常な相場で稼ぐのは知識と経験を増してからで
いい。

・時間軸を大きくとることの重要性

毎日場に張り付いている人は、大きなトレンドを見極める事が出来ない。小さな動きに騙され
しまうからだ。買い集めには時間が必要だし、集めた玉を捌ききるのにも時間がかかる。大きな
トレンドが始まる前に、持ち合いが数か月続くこともザラだ。いつの時代も株価を動かそうとす
るものはいるが、買い集めや解体が完成するまでにはとてつもない時間がかかるものだ。どんな
にやり手の仕手筋であっても、予定通りにシナリオが進むことは殆どない。彼らの予定外の動き
をトレンドの変換と取ってしまうと、大抵ひどい目にあうものだ。

時間軸を大きくとり、関心のある銘柄のチャートをあらかじめリスト化しておきなさい。そう
すれば、大きな動きが始まった時に初動から乗ることが出来るし、ザラバで株価を眺めている時
よりも遥かに良い判断が出来る。リスト化は非常に面倒な作業だが、すべては勝つための布石だ
。そういう作業を楽しめる人間になりなさい。

アキュミュレーションは【買い集め】、ディストリビューションは【解体】と訳した。また、
文章の趣旨を分かりやすくするために幾つか小見出しを付けた。第3章の要点は、自分より明ら
かに優れた人間以外の意見は聞かない事、分足や日足のみでトレンドを判断しないこと、仕手株
や好業績株に安易に近づかない事に尽きる。出来高の解釈については一般的なことのみを記載
した。後の章でまた詳しく述べる機会があると思う。
1件のコメントがあります
  • イメージ
    ちぇぶちゃんさん
    2021/10/15 14:00
    初めまして。遅咲きの新人ですが、胸に響く十戒のような、そして手厚いテクニックを私も教訓にさせて頂きます。まだ読み切れませんが大筋のポイントを咀嚼いたしました。初株を次々速攻で売ってしまいましたが少しずつ教えに沿っていきたいと思います。ありがとうございました^^
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