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海外投資家が東証取引額に占める割合

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こんにちは。動点Pです。

さっそく今週の指標を確認しておきましょう。

10/08     値    前週比  年初来
S&P500    4391.34  0.79%  18.66%
NASDAQ総合 14579.54 0.09%  14.81%

今週もけっきょく前週比では上がりました。アメリカの株価は本当に下がらないですね。S&P500は月曜日は下げたのですが、火曜日以降は終値では上げています。NASDAQはより弱いですが、おなじ傾向です。

私は8月末にほとんどの米国株を売り払って以降、手を出せていません。そしてまだしばらく様子見をしようと思っています。なぜなら米国株はまだ下がると思っているからです。大きな根拠は米長期国債金利の上昇です。米10年国債金利を見ておきましょう。TradingViewのチャートを添付します。これをみると明確に上がってきています。先週書いたように、FRBは瞬間的に買いオペを入れながら金利上昇を抑え、市場に慣らしながらゆっくり上げていくことを考えているようです。しかし、長期金利の上昇圧力は依然としてかなり強いようです。

原因は、なかなか落ち着かないインフレです。8月も前年比5%以上を記録しました。セントルイス連銀の消費者物価指数(CPI)を確認します。

Consumer Price Index for All Urban Consumers: All Items in U.S. City Average (CPIAUCSL) | FRED | St. Louis Fed https://fred.stlouisfed.org/series/CPIAUCSL 

FRBのパウエル議長はこのCPIがまもなく下降すると言っていたのですが、行ってこいの状態になってしまっています。このブログでも前に書きましたが、依然1%台の10年国債金利とインフレ率5%とのギャップはなくなる方向に動くということです。インフレが止まらない以上、10年債金利は、インフレ率に向かってまだまだ上げていくものと思います。このとき、米国株は金利上昇によって下げ圧力が働くので株価は上がりにくくなります。ということで私は米国株はまだしばらく様子見をしようと思っています。

とはいえ、2013年のテーパータントラムのときの米10年債金利の上昇とS&P500の動きをみてみると、最初はS&P500はガクッと下がったものの、翌月からは金利上昇にもかかわらず上がっているので、どこかでS&P500が反転上昇することは十分ありうると思います。今週後半の動きはまさにそういうかんじですよね。一方で、私はこれから長期金利の急上昇による、米国株の急落もありうると考えています。

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さて、今回は、日本株の海外投資家の割合を考えてみたいと思います。新聞やニュースをみていても、海外投資家の動向がよく取り上げられていますが、実際全体のどのくらいの割合を占めているのか、よくわかっていませんでした。そして自分は、そんなに多くないだろうと思っていました。しかし海外投資家の動向はやはりかなり大きいことがわかりました。

日本取引所グループのデータアーカイブからデータをダウンロードして眺めてみました。

投資部門別売買状況

グラフを作成したので添付します。これは東証1部の取引額を月ごとに並べたグラフです。上から、買い、売り、日経225の週ごとのグラフになっています。金額の単位は兆円です。驚いたのは、海外投資家は金額ベースでみると全体の半分以上を占めている、ということです。私はこんなに多いと思いませんでした。せいぜい2割とかそんなものだろうと思っていましたが、まったく違いました。こんなに多ければ、日経株価に影響するのは当然ですよね。

最近、海外投資家の売り越しが多くなったとニュースになっていました。

〔需給情報〕9月第5週、海外投資家が日本株を1兆7569億円売り越し=現物先物合計

たしかに需給のバランスがくずれれば株価も大きく動くのは当然ですが、このグラフをみていると、需給のバランスというより、市場に入ってきている海外の投資マネーの総額が問題のような気がします。

もしそうであれば、海外投資家の投資額をチェックしておけば、株価の動向がわかるかもしれません。因果関係がどのくらいあるのか、気になるところです。時間があったらテストしてみようと思います。

このところの日経平均の急落は、岸田ショックと言われています。原因はいろいろと言われていますが、このグラフをみると、海外投資家が金融所得増税を嫌気して投資マネーを引き上げたのが一番有力な原因なのではないかと思います。岸田さんには魅力的な市場を作ることを考えていただきたいものです。

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TradingViewでいろいろとインジケーターをいじっていますが、今回載せた長期金利のグラフのインジケーター表示が直近のものでわりと気に入っています。気づいたのですが、ボリンジャーバンドの1σの線って、上昇局面では上の線、下降局面では下の線が、9日指数移動平均線とだいたい重なるんですね。日足チャートではボリンジャーバンドは1σが見やすいと思っているのでちょうどいいかんじです。

ではではー。
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