ゆっくりでも大丈夫

[動点Pさん]

 

こんにちは。動点Pです。

さっそく今週の指数を確認しておきましょう。

09/10　　　　　　値　　　　前週比　　　年初来

S&P500　　　　4493.28　　-0.93%　　21.42%

NASDAQ総合　15248.25　　-0.75%　　20.08%

今週はS&P500は1％近くの下げとなりました。やはり9月は相場が難しいですね。昨日はアップル（$AAPL）が3％近く下げました。アップルストアのアプリ課金に関する裁判で不利な判決がでたようです。なぜかグーグル（$GOOG, $GOOGL）も2％近く下げました。

アファーム（$AFRM）など一部の銘柄を除くと、総じてチャートは弱いようにみえます。VIX指数も20.95となり、やや上がってきました。週明けもそれほど強い上げは期待できないと思っています。

米国10年債金利をみてみます。画像を上げます。今年の米国10年債金利の日足のデータをグーグルドライブのスプレッドシートで取得し、Rで描いたものです。上の図の黒い線が金利、薄緑がボリンジャーバンドです。下の図が金利のMACDとなっています。

ボリンジャーバンドでみると金利の動きは最近はおとなしいです。一方、MACDでみると金利はアップトレンドにみえます。このことから10年債金利はこれから上がる可能性のほうが高いといえます。しばらくヨコヨコしてから上昇する、というのがありそうな予想でしょうか。もちろん憶測にすぎませんが。

しかし10年債金利がこれほど低く保たれている状態（1.34%）と、アメリカのインフレ率がこれほど高い状態（消費者物価指数CPI 8月予報値5.3%）がずっと両立するはずがなく、いずれ近い数字に収束するのだろうと思います。金利が上がるのか、インフレ率が下がるのか、おそらくその両方ではないかと思いますが、テーパリング開始の決定とテーパリングの実施の2つは大きなきっかけになると思います。

==

それにしても日本株が強いですね。2月の高値も超えてきそうな勢いです。思えば日経平均が27000円を一瞬割ったあの日から、つまり8月20日あたりからこの週末まで、30000円を超えるところまで戻ってきたのですから、10%以上上がっています。おかげさまで私の持ち株たちもだいぶ暖かくなりました。

問題は、これから日本株がどうなるか、ということですが、私はまったく予想がついていません。ごく最近まであれほど米国市場の動きに敏感だった日本市場が、ここ1，2週間はまったく関係ないかのように上がっています。しかし日本の株式市場がアメリカの株式市場の影響を受けないはずはなく、これもどこかで調整するだろうと思っています。それがいつくるのかはわかりません。

いまの日本の株価が上がっているのは戻り買いだという人もいますが、私は中国など新興国に行っていた資金が日本に入ってきていると思っています。短期的にみればもう少し上がるのではないかと思いますが、日本の次期首相が決まるとまた落ち着いていくのではないでしょうか。しかしわからないことだらけです。

==

最近、アメリカのいくつかの銘柄の過去の株価を落としてきて、Rでちょこちょこいじっています。MACDやRSIなどの指標のパラメタ値を変えたときの売買のリターンがどう変わるかを計算したりしています。おもしろかったのは、銘柄によって儲けが最大になるパラメタ値がかなり違うということです。たとえばS&P500は月足でみるくらいのほうがリターンが大きいのに対して、ダウ平均はそれだとリターンがかなり小さくなってしまい、むしろ日足で細かく売買するほうがよい、というような違いがありました。また、それぞれの指標がどのようなチャートに強いかもわかってきました。自分できちんと理解できたのはよかったです。

もう一つよかったのは、週足くらいのスパンで売買しても多くの銘柄で十分にリターンがでる、ということがわかったことです。アメリカの株は長期では成長しているものがほとんどなので当然かもしれませんけど。私はまだまだ初心者ですし、つい毎日チェックしないと損してしまうのではないかと思ってしまうのですが、中長期で投資するならそれほど頻繁にチェックしなくても大丈夫、ということがわかって安心しました。このあたりは、たとえば単純移動平均線でも、5日線を基準にする人、50日線を基準にする人、200日線を基準にする人とさまざまいるはずで、自分にあったやり方で投資すればOKということだと思います。

==

最近、近所のコーヒー豆屋さんのコーヒーがとてもおいしいことがわかってリピート買いしています。コロナ感染者数が減ってきたとはいえ、在宅時間が長いのでおいしいコーヒーが飲めるのはうれしいです。

ではではー。