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S&P500とNASDAQの綱渡り

こんにちは。動点Pです。

さっそく今週のS&P500とNASDAQ総合指数を確認しておきましょう。

08/6       値     前週比   年初来
S&P500    4436.52   0.94%  19.88%
NASDAQ総合 14835.76   1.11%  16.83%

今週も微妙に上がったり下がったりでヨコヨコして終了でした。それにしても個別株はかなり粗い値動きをしているのに、S&P500はそんな中でも動じることなく、気がついたら最高値を更新していてたいしたものです。

しかし心配な動きもあります。大ざっぱにいうと、上がっている株が限られてきているというものです。Russell2000というアメリカの小型株を対象にした指数があります。この指数は2月頃からずっとヨコヨコしていて上がってきていません。

google finance: Russell2000 index ($RUT)
(みんかぶは画像の埋め込みができないのか。。)

ナスダック指数もここまで上昇傾向ですが、構成銘柄のうち、50日移動平均線を越えている銘柄は3分の1しかありません。ちょっと衝撃的です。

$NAA50R | SharpChart | StockCharts.com https://stockcharts.com/h-sc/ui 

つまりナスダックの構成銘柄のうち、6-7割はこの2ヶ月くらいトータルで含み損になっており、ナスダック指数の上昇は3割の大型株だけが引っ張っていることになります。

同じように、S&P500指数をみてみると、構成銘柄のうち50日移動平均線を越えている銘柄の割合は6割ほどにとどまっています。

 $SPXA50R | SharpChart | StockCharts.com https://stockcharts.com/h-sc/ui 

これらのことから、米国株では限られた大型株が指数を引っ張っていて、小型株は全体的に下落傾向にあるといえます。しかも勢いのある大型の銘柄は少なくなっており、S&P500指数やNASDAQ指数はそれらと一蓮托生になっているものと思います。

いうまでもなく、それらの企業はGAFAMやテスラなどになるのですが、これらの企業のどこかが大きく売られることになれば、市場に与える影響は大きなものになると思います。

FRBはテーパリングをいつやめるか考えているところだと思いますが、やめると言えば株価は下がることが目に見えているので言いづらい、ということかと思います。直近の雇用統計はとてもよかったのですが市場は弱気でした。テーパリングが早まるのではないかと怖れているようです。つまり、すでに市場は上がりすぎの自覚をもっているので、徐々に株価調整を織り込んでいくのではないか、という意見もあります。おそらくFRBもそれを望んでいるものと思います。そう簡単にいくかはわかりませんが。いずれにしろ、綱渡りはつづきます。

日本株は、バリュエーションがあると強気に考える証券会社もでてきました。

Newsweek: UBSグローバルウェルス、日本株やエネルギー・金融株に強気

先週海運株について書きましたが、妙味のある株はまだまだありそうです。ただ私は海運や商社の絶好調の決算をみても今が買いとは思っていません。なぜなら、これらの企業は今後さらに何倍にも成長するとは思いませんし、むしろ今後世界情勢は悪化すると思っているので、これらの企業も長期的には業績が下がると思っているからです。長期投資で配当を狙いに行くとしても下がってからで十分と思っています。

四季報を読んでいるのですが、なんせ銘柄がむちゃくちゃあるので一つ一つ検討しているとすぐに時間がなくなります。。でも最初くらいはすべてに目を通しておきたいと思っています。いろんな企業があるなぁと思って勉強になりますし、けっこう楽しいです。

ではではー。
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