映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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なんとか下げ止まるか
17日の日経平均は8693.82円(235.37円高)。NY株高をうけてなんとか下げ止まったが、上値が重い展開。とはいえ、10日、14日の安値を切らずに下値を切り上げ、日脚のRCIも底打ち反転し、ボリンジャーバンドでもようやく-2σの内側に入ってきていて、目先はかろうじてとまり、戻ろうとしているとこと。だが、いかにも弱弱しくたどたどしい。転換線、基準線はもちろんはるか上で、週足でみると、先週の大幅な下げの3分の1ももどしていないで、長い上髭を引いている。中期的なトレンドはもちろん下向きであり、中期的にはまだ下げ止まったとはとてもいえない。戻りトレンドになるのであれば、まず、週足の転換線9477あたりを奪還しないといけないが、まだはるかに遠い。
17日のNYダウは8852.22(‐127.04)。しかし水準としては前日の上昇から少し押したところで、10日、16日と長いしたひげを引いており、目先は戻り基調は維持している。転換線は下に下がってきて9102に走っており、ぴたりと転換線で頭を抑えられていることがみてとれる。まずはこの転換線を抜けれるかどうか。ただし日足のRCIは上昇し始めておりMACDも横ばいになっており、ボリンジャーバンドも-2σの内側からバンドの内側にはいってきており、少し下値が固まりつつあるのではないかと期待をもたせる。もっとも週足は、先週、今週としたひげを出して下値を切り上げつつあるが依然として転換線、基準線ははるか上、ボリンジャーバンドの2シグマの近辺であり、下げトレンドは変わっていない。
為替が株の乱高下にもかかわらず、比較的安定しているのが今のところ救いであり、先週、今週と下ひげを引きながら、ドル高方向に上昇し下値を切り上げている。もっとも週足転換線104.21、基準線104.29、雲の下限103.89と104円近辺に厚い抵抗帯があり、上昇を阻んでいてボリンジャーバンドもまだ下に広がっている。上値もきり下がってきており、三角持合の形になっているので、1-2週のうちに、離れる可能性があるので、注意を要する。月足も3月のドル安値を底にしドル高方向へ下値を切り上げた形をしているが、上値のほうも、7年6月を天井に切り下がっていて、大きな三角持合を形成、ボリンジャーも狭まってきており、転換が起こる可能性を示唆している。どちらに動くかはよくわからないが、ドル高への戻しが一服し、もう一度ドル安方向へのトレンドが発生する可能性が否定できない。
アメリカの方は、経済指標が軒並み最悪。9月の住宅着工件数が、前月比6.3%減少、1991年1月以来の低水準。住宅着工許可件数も前月比8.3%減少、1981年11月以来の低水準。10月のミシガン大消費者信頼感指数は前月の70.3から57.5に大幅悪化。統計開始以降、過去最大の落ち込み。実体経済は完全に深刻な不況に突入している。金融不安のほうも、公的資金の注入額が足りるのかどうか、アメリカの財政悪化はどうなるかといった懸念が残っているようで、なかなか明るい材料はない。ただ、それにしては、ダウの下げは限定的で、かなりの部分不況局面を市場が織り込み始めているのではないかとも思われる。NYの大幅なアップダウンや、NY以上の東京の暴落は、どうもファンダメンタルだけではなく、値段に関係なく資金が必要で投げている向きなど市場の需給で振れ幅が増幅されているようにもおもわれ、底が近くなっていることを期待させるが、トレンドの転換にはまだ辛抱が必要だろう。
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