投資歴20年のmasaさんのブログ
新型コロナワクチンへの冷静な見方が利益確定売りを誘う
情報誌に掲載されました
詳しい内容はHP上段に書いています。
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株日記は「米国株について」を朝の8時頃
「日本株について」を夕方に(1日2回)更新しています。
11月10日 火曜日
日本株について
本日の日経平均株価は、65円高の24905円で取引終了。
新型コロナワクチンへの大きな期待から欧米株が暴騰。これを好感する買いが先行、取引開始から間もなく440円高の25279円まで買われますが、その後は少し売られた水準で揉み合いながら前引け。後場は一段と売り込まれて25000円割れ。24900円を中央値とする揉み合いのまま大引け。
〇東証1部の売買代金と騰落状況
売買代金は4兆746億円、出来高は20億6535万株。
値上がり銘柄数は1337、値下がり銘柄数は788、変わらずは54銘柄でした。
〇東証1部の業種別ランキング
26業種が上昇、7業種が下落
上昇率の高い順
空運、陸運、鉱業、不動産、鉄鋼
下落率の高い順
その他製品、情報・通信、精密機器、海運、小売
〇日経平均採用銘柄の騰落率
値上がり銘柄数は182、値下がり銘柄数は42、変わらずは1銘柄でした。
上昇率の高い順
ヤマハ発動機 21.40%高
ANAホールディングス 18.06%高
J.フロント リテイリング 15.59%高
東日本旅客鉄道 15.50%高
西日本旅客鉄道 15.50%高
下落率の高い順
ネクソン 8.38%安
サイバーエージェント 8.35%安
バンダイナムコHD 8.10%安
ヤマトHD 7.74%安
Zホールディングス 7.58%安
〇米国株による影響
ダウ平均 2.95%高(834ドル高)
ナスダック 1.53%安
S&P500指数 1.17%高
冷静にみると、ダウ構成銘柄の5銘柄で550ドルほど押し上げています。それを差し引くと上げ幅は300ドルにもなりません。また、構成銘柄では7銘柄が下落、業種別でも4業種が下落しており、もの凄い強さは感じません。日本株に対する買い材料としても、相応に。ハイテク比率の高いナスダックは大きく下げていますが、こちらは急激な円安が下支え。
〇欧州株による影響
ドイツ(DAX) 4.94%高
フランス(CAC) 7.57%高
イギリス(FTSE) 4.67%高
これだけ暴騰すれば大きな買い材料。欧州投資家による日本株買いがあったはず。
〇ドル円相場による影響
1ドル105円前半まで円安進行。前日比で2円ほど円安になっており、大きな買い材料。
〇買い先行の後は上げ幅縮小
欧米株の暴騰と急激な円安は大きな買い材料。但し、米国株のように新型コロナワクチンへの冷静な見方が利益確定売りを誘う。ワクチンのニュースで沸いた欧米株ですが、時間が経過した日本市場では一段と冷静に。
米国株の項で書いていたワクチンについて
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〇新型コロナワクチンへの大きな期待
米製薬大手ファイザーが独ビオンテックと開発している新型コロナウイルスワクチンについて、90%以上の確率で感染を防ぐことが分かったと発表。6ヵ国4万3500人を対象に臨床試験を行い、今のところ安全上の問題は出ていないとのこと。
これが大きな買い材料となり、取引開始直後には1610ドル高の29933ドルまで上昇するところがありました。
但し、審査や安全性が更に確認されるまで時間を要するうえ、本当に全てをクリアして誰でも投与できるようになるかは不明。今は世界レベルの問題なので、世界中で投与されて感染者が減少するまでは楽観視できません。
この冷静な見方が、暴騰後の利益確定につながったと思いました。
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