信用膨張と収縮

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2008/10/12 - sakurayaさんの株式ブログ。タイトル:「信用膨張と収縮」 本文: 現在の世界金融が「ねぜこんなに破滅的になるの」っとよく聞かれる。そこで今回の金融危機を迎えた私なりの意見を述べよう。

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信用膨張と収縮

sakurayaさん
 現在の世界金融が「ねぜこんなに破滅的になるの」っとよく聞かれる。そこで今回の金融危機を迎えた私なりの意見を述べよう。
 今年の6月ある親戚は宴会の席で「デカップリングだから今後の日本は成長して、日経平均は上向くであろう」と自慢げに述べていた。私は間髪いれず「金融システムが破棄されているのでありえない」と言った。空気は悪くなったが金融工学を理解できない人には当然のことであったかもしれない。
 さて現在の金融システムは複雑な金融工学を駆使して経済社会に貢献している。この金融工学と聞くと嫌な顔をする人も多いのであるが。金融工学は現在社会では避けて通れないほどの、とてつもない金額に成長している。
 成長しているわけだが、その昔は株式という証書を交換し、会社の価値を交換していたのであるが、現在は会社の価値プラス信用価値をくわえている。この信用価値が金融工学で言うところのデリバティブやオプションとでもいえよう。
 しかしこの金融工学も簡単な話で、現物の交換価値が正常に動いていれば、それなりに価格を算出するのであるが、そこは人間の考えること、災害もあれば人災もあるし、もっと簡単に言うと企画倒れだってありうる。
 すなわち交換価値が異常な動きをする(人間の群集心理みたいなものです)と、たちまち信用価値はとんでもない価格を算出してしまうのだ。
 現在の金融恐慌はまさしく、この金融システムの前提が間違っていた人間の企画倒れの状況なのです。金融システム工学における、算式の根本的な不備が世界中を嵐にさらしているのです。
 みなさん良く考えてください。株式ボードに映る、売り1010円と買い1000円との10円の差額が何を意味しているのか、この10円の小宇宙の空間をだれもが説明できていないのです。瞬時に行われる空間の価値移動が、あるときはバルブを生み出し、とあるときは崩壊を招くのです。根本的に価値とは何なのか、また考える必要がある時代になったかもしれません。
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