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カジュアル衣料のコロナバブル銘柄⁉

ANAPカジュアル衣料のコロナバブル銘柄⁉
オンライン売上順調で経営合理化を好感か

先週の7/10(金)の大引け後に3189ANAPの第3四半期累計(19年9月-20年5月)発表があった。
カジュアル衣料の関連会社を俯瞰してみると全体的に売り上げが大きく落ち始めている。COVID-19の影響が鮮明に業績に影響にでているようだ。店舗の休業や営業時間短縮。ショッピングモールの来店者数が激減しているなか苦戦するのはANAPに限らず当然だろう。

しかし、意外なことに休み明け月曜日のANAPの寄付きは好調で東証二部、新興市場銘柄の中で5位の上昇率。決算は赤字発表だったのだが結果としてはプラスインパクトになったようだ。しかしながら、大引けにかけて徐々に緩んで前日比3.9%安で引けた。この赤字発表でも高寄りしたのを見ても、同時に悪材料の出尽くし感が強く底固めに入ることが予想される。

 


ANAP自体はこの数か月人気銘柄になっており、たった3か月でいったんは673%上昇(3/17:211円⇒6/30:1419円)まで値上がりした。
コロナの影響を受けやすいといわれるカジュアル衣料セグメントの中でもANAPの株価は好調だった。5月28日に全店営業再開のニュースから、2020年8月期のiTunesカードの優待券中止の発表。譲渡制限付株式としての新株発行、業績連動型新株予約権の発行を矢継ぎ早に発表していった。徐々に注目を浴びつつある中で6月22日に子会社のANAPラボがAIで自動的に人物画像と動画を切り抜くシステムの「Labpick」を開発したと発表した。なんと株価は翌23日に883円から1033円までストップ高した。
さらに、6月30日にはこの子会社ANAPラボがAIを活用して幹細胞培養の効率化をASメディカルサポートと行う業務提携を発表。
 コロナで苦戦するアパレル業界の中でも、この攻めの姿勢は非常に目立っている。
衣料業界については、コロナに関わらず向かい風。ANAPは前期で売り上げをみるとEC化比率56%という戦略はWithコロナでも強みだと思われる。これまでの頻繁にでているANAPのIRニュースを見ていると、まだ「何かあるのでは?」と勘ぐってしまう。まだ3Qだし、おそらく、このAIネタだけで終わらないのではないかと思慮する。

いずれにせよ、ANAPの株価は目先の底値固めの調整局面と思われる。大底を探って押し目買いを狙っている投資家が多いので想像以上に底堅いことが推測できるので買場探しのためにも、今後のニュースを注視したい。
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