素人のひとりごと日記です。
考え方については、すべて個人的な考えです。
コロナ危機がなくても世界金融危機は起きていました。
人命優先で仕方ないと思いますが、コロナ危機で世界の政策当局は
金融政策と財政政策でお金をバラまいてメチャメチャにしています。
メチャメチャなことをしているので、その結果、将来起きることも
メチャメチャなことになります。
鏡の国のアリスの鏡の向こうの世界のように、
世界はもう、マトモではいられなくなるでしょう。
世界金融危機は、そう遠くない将来に表面化するでしょう。
これから起きることを考えるうえで、日本の歴史の教訓になるのは、
戦後の預金封鎖と財産税法でしょうか。
預金封鎖の話から、日本はハイパーインフレになると言っている
専門家もいるようですが、当時と違い、物資も大量に供給されているので
そのようなことはおそらくないと思います。
安易にハイパーインフレと言っている専門家の話は
注意して聞く必要があるかもしれません。
100円ショップで売っているような大量生産できるようなモノは
あまり値上がりしないでしょう。
天然の食材など限られた資源はすごく値上がりするかもしれません。
金(ゴールド)もたくさん掘れないので限られた資源になります。
大手食品メーカーなどスタグフレーションになると、
これまで以上に安価な添加物を混入して品質を落とすことが
予想されます。
今から健康にマイナスな食品添加物について勉強しておいても
よいと思います。(健康がすべての土台になるので)
(食品添加物の入門書 「食品の裏側」 安部司著)
さて、戻って預金封鎖と財産税法について
太平洋戦争(大東亜戦争)中、日本政府は大量に借金し、
日銀が今と同じように銀行券を大量に発行しました。
その結果、価格等統制令(1939年9月18日~終戦まで)の失効した
戦後、日本は猛烈なインフレーションになった。
戦争中の配給制の経験者に聞くと、当時配給されていたものは、
わずかのお米(含むタイ米)とトウモノコシの絞りかすのようなもので、
お金を持っていても買うものがなかったそうです。
1945年8月14日
「ポツダム宣言」受諾
日本の無条件降伏
(この無条件降伏の意味するところは重要ですが、ここでは説明略)
8月15日
国民に発表
1946年2月16日
政府は 総合インフレ対策として突然
2月17日以降の金融機関の預貯金を封鎖
十圓以上の旧銀行券を3月2日限りで無効とする!
(目的はタンス預金をあぶりだし、個人財産に財産税を課税するため)
2月25日
新銀行券を発行、一定限度(わずかの額)の新円引き出しを認める
十分な新円の発行が間に合わなかったので、旧銀行券の右上に証紙を貼付して新円とした。
(勉強のため、古銭ショップで、証紙の貼付した百圓札を買いました。)
3月7日
この日までに旧銀行券を強制的に金融機関に預け入れさせて、
既存の預貯金とともに一緒に封鎖
11月12日
財産税法公布!
個人の財産に最高90%の財産税を課税
このとき一番税金を支払ったのは、天皇陛下と言われています。
当時の日本の華族はこの財産税法で財産をなくしていく…
現在は、この時と状況は違うので、この先も同じようなことが
起きるかどうかわかりませんが、極端に財政が悪化し、
通貨発行権を持つ中央銀行がお金をバラまきすぎた行き着く先は、
国民がそのつけを負担することになります。
専門家や政治家の中には、MMT(現在貨幣理論)を唱える人もいますが、
インフレになったらおしまいです。
結局のところ、大増税かインフレによってお金の価値を下げるしかなく
安易な解決策はないでしょう。
預金封鎖になってもタンス預金をしているから大丈夫と考えている
年配の方もいらっしゃいますが、紙幣を切り替えて、
旧札を法令に基づく特別な措置で通用力を失わせれば、
タンス預金をあぶり出すことができます。
そうなると、タンス預金はただの紙切れになります。
2024年に新紙幣に切り替えになるので、
なんとなく気持ち悪いと考える人もいるようです。
新10000円紙幣の肖像は渋沢栄一です。預金封鎖を実行したのは、
渋沢栄一の孫で当時の大蔵大臣 渋沢敬三です。
また、マイナンバーで国民の保有資産を把握されることも
気持ち悪い感じがします。
マイナンバーによって、預金封鎖と同じような効果が期待できます。
財産税の課税はやりやすくなっています。
政府債務の対GDP比率は、預金封鎖と財産税法の実施された
1946年の水準(266%)を超えていくでしょう。今回のコロナ危機で
未知の世界に入っていくことになります。
預金封鎖と財産税法を過去のメチャメチャな出来事の
ひとつの例として挙げました。
「メチャメチャ」とは、このようなことを意味しています。
実際は、どうなるかわかりませんが、100%ないとは言えないので、
想定の範囲内にしたいと思います。
その外にも米ドル切り下げ、中国人民元切り下げなどの通貨切り下げ
ドル基軸体制の崩壊などたくさん想定できますが
長くなるのでここで終わります。