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週末まとめ -10/5/2008-
★アメリカ
週間では、ダウは-7.34%、ナスダック指数は-9.38%、S&P500は-10.8%の大幅下落でした。金融安定化法案のまさかの否決により、週明けのダウは過去最大の下落幅である777ドルの下げとなりました。火曜日は、金融安定化法案が修正されて復活するとの期待からダウ+485ドルの大幅反発。水曜日はダウは小幅安でしたが、木曜は再び大きく売り込まれ、金曜日に修正された金融安定化法案が下院で可決されるも、週末&出尽くし感からか続落して引けました。金曜の動きは、ワコビアちゃんをウェルスファーゴに寝取られたcitiが金融株の下げを先導した感じで、資源や素材は下げ渋っていました。(先ほど、citiにワコビアとの独占交渉権ってニュースが出ました。泥沼三角関係ですね。マーケットは不透明感を嫌うので、さっさと決着をつけて欲しいです)
自動車販売、ISM製造業景況指数、雇用関係の指標が悪かったことから景気後退懸念が強まり、資源、素材、製造業などの景気敏感株が大きく売られました。景気敏感株が売られたのは世界的な傾向で、日本でも新日鉄やコマツなどの下げがきつかったです。
目先の動きとしては、とりあえず短期金融市場が落ち着かないと株価も反発しづらいのではないかと思います。株式市場関係者の間でもLIBORや短期国債の動向がかなり注視されている感じです。この辺の動向は、TEDスプレッド(http://www.bloomberg.com/apps/cbuilder?ticker1=.TEDSP:IND)を見ておけば良いでしょう。長期的には、住宅市場の底打ち、金融機関の資本の確保が必要で、その後に実体経済の反転が来るのだと思います。
マクロ経済指標が悪かったことや信用不安の高まりから、Fedが再度利下げを行うことが予想されています。通常の金融緩和効果に加えて、サプライズを演出して信用不安を抑える効果も出すには、アメリカ・欧州・日本で協調利下げを行った方が良いのでしょうけど・・・。
★日本
週間では、日経平均は-8.02%、TOPIXは-8.07%でした。アメリカ同様、景気敏感株が大きく売られました。個別企業の下方修正はまだそれほど出ていませんが、鉱工業生産、貿易統計、機械受注、工作機械受注、自動車販売などの指標が7月以降に顕著に悪化しているので、今後多くの外需企業が業績下方修正を出すと思われます。
外需株から資金がどんどん逃げ出して、ディフェンシブや内需株に流れこんでいます。小売、医薬品、食品で増益基調のところには特に資金が集中していますね。今年後半から来年にかけて減益になる企業が大半だと思うので、増益というだけで貴重なのでしょう。
全体で見れば内需も良くはないのですが、もともと小売りも消費者マインドも大して上がって無かったし、国内向けの電化製品や自動車販売も伸びなかったし、不動産関連は盛り上がったけど、それも海外の不動産バブルと一緒にプチバブル⇒崩壊しただけだしってことで、急落する外需よりは現時点ではマシってことなのでしょうね。
ダウ、日経平均は、長期チャートで見ると2004年の揉み合いラインに達しました。今後、2003年レベルまで下がるかどうか。マクロ経済指標はそのレベルまでいきそうだけど、個別企業の収益力、財務の健全さは当時より上でしょうから、株価が2003年レベルまで行くのかなと。それと、日経平均のPBRは現在1.25で、1970年以降で最低となっていて、PBRからも相当安い水準になっていることがわかります。まあでも、現在は金融不安の面が強いので、まずはこれがどうにかならないと株価のバリュエーションを冷静に考える状況にはならなそうですね。
http://www.ja-securities.jp/securities/html/jasco-inv/images/66890197722.pdf
参考までに個別銘柄の一週間の騰落率。
トヨタ自動車:-13.9 %
新日鐵:-19.3 %
住友金属鉱山:-20.3 %
三菱商事:-20.6 %
コマツ:-23.8 %
日本郵船:-15.4 %
ソニー:-11.7 %
任天堂:-21.5 %
ファーストリテ:+19.3 %
武田薬品:-1.76 %
日清食品:+2.03 %
東洋水産:+21.6 %
★為替
ECBは金利据え置きでしたが、トリシェ総裁は経済活動が弱くなってきていることを認め、利下げスタンスに傾いてきました。これを受けてユーロが売られました。
★商品
景気後退懸念の強まりを受けて、商品価格は下落。農作物も銅などの金属も下落しています。
★今週の予定
6日(月)
7日(火)
8月景気動向調査・速報値(日)
FOMC議事録(米)
アルコア決算発表
8日(水)
9月景気ウォッチャー調査(日)
8月中古住宅販売保留(米)
コストコ決算発表
9日(木)
8月機械受注(日)
新規失業保険申請件数(米)
シェブロン決算発表
10日(金)
8月貿易収支(米)
9月輸入物価指数(米)
GE決算発表
週間では、ダウは-7.34%、ナスダック指数は-9.38%、S&P500は-10.8%の大幅下落でした。金融安定化法案のまさかの否決により、週明けのダウは過去最大の下落幅である777ドルの下げとなりました。火曜日は、金融安定化法案が修正されて復活するとの期待からダウ+485ドルの大幅反発。水曜日はダウは小幅安でしたが、木曜は再び大きく売り込まれ、金曜日に修正された金融安定化法案が下院で可決されるも、週末&出尽くし感からか続落して引けました。金曜の動きは、ワコビアちゃんをウェルスファーゴに寝取られたcitiが金融株の下げを先導した感じで、資源や素材は下げ渋っていました。(先ほど、citiにワコビアとの独占交渉権ってニュースが出ました。泥沼三角関係ですね。マーケットは不透明感を嫌うので、さっさと決着をつけて欲しいです)
自動車販売、ISM製造業景況指数、雇用関係の指標が悪かったことから景気後退懸念が強まり、資源、素材、製造業などの景気敏感株が大きく売られました。景気敏感株が売られたのは世界的な傾向で、日本でも新日鉄やコマツなどの下げがきつかったです。
目先の動きとしては、とりあえず短期金融市場が落ち着かないと株価も反発しづらいのではないかと思います。株式市場関係者の間でもLIBORや短期国債の動向がかなり注視されている感じです。この辺の動向は、TEDスプレッド(http://www.bloomberg.com/apps/cbuilder?ticker1=.TEDSP:IND)を見ておけば良いでしょう。長期的には、住宅市場の底打ち、金融機関の資本の確保が必要で、その後に実体経済の反転が来るのだと思います。
マクロ経済指標が悪かったことや信用不安の高まりから、Fedが再度利下げを行うことが予想されています。通常の金融緩和効果に加えて、サプライズを演出して信用不安を抑える効果も出すには、アメリカ・欧州・日本で協調利下げを行った方が良いのでしょうけど・・・。
★日本
週間では、日経平均は-8.02%、TOPIXは-8.07%でした。アメリカ同様、景気敏感株が大きく売られました。個別企業の下方修正はまだそれほど出ていませんが、鉱工業生産、貿易統計、機械受注、工作機械受注、自動車販売などの指標が7月以降に顕著に悪化しているので、今後多くの外需企業が業績下方修正を出すと思われます。
外需株から資金がどんどん逃げ出して、ディフェンシブや内需株に流れこんでいます。小売、医薬品、食品で増益基調のところには特に資金が集中していますね。今年後半から来年にかけて減益になる企業が大半だと思うので、増益というだけで貴重なのでしょう。
全体で見れば内需も良くはないのですが、もともと小売りも消費者マインドも大して上がって無かったし、国内向けの電化製品や自動車販売も伸びなかったし、不動産関連は盛り上がったけど、それも海外の不動産バブルと一緒にプチバブル⇒崩壊しただけだしってことで、急落する外需よりは現時点ではマシってことなのでしょうね。
ダウ、日経平均は、長期チャートで見ると2004年の揉み合いラインに達しました。今後、2003年レベルまで下がるかどうか。マクロ経済指標はそのレベルまでいきそうだけど、個別企業の収益力、財務の健全さは当時より上でしょうから、株価が2003年レベルまで行くのかなと。それと、日経平均のPBRは現在1.25で、1970年以降で最低となっていて、PBRからも相当安い水準になっていることがわかります。まあでも、現在は金融不安の面が強いので、まずはこれがどうにかならないと株価のバリュエーションを冷静に考える状況にはならなそうですね。
http://www.ja-securities.jp/securities/html/jasco-inv/images/66890197722.pdf
参考までに個別銘柄の一週間の騰落率。
トヨタ自動車:-13.9 %
新日鐵:-19.3 %
住友金属鉱山:-20.3 %
三菱商事:-20.6 %
コマツ:-23.8 %
日本郵船:-15.4 %
ソニー:-11.7 %
任天堂:-21.5 %
ファーストリテ:+19.3 %
武田薬品:-1.76 %
日清食品:+2.03 %
東洋水産:+21.6 %
★為替
ECBは金利据え置きでしたが、トリシェ総裁は経済活動が弱くなってきていることを認め、利下げスタンスに傾いてきました。これを受けてユーロが売られました。
★商品
景気後退懸念の強まりを受けて、商品価格は下落。農作物も銅などの金属も下落しています。
★今週の予定
6日(月)
7日(火)
8月景気動向調査・速報値(日)
FOMC議事録(米)
アルコア決算発表
8日(水)
9月景気ウォッチャー調査(日)
8月中古住宅販売保留(米)
コストコ決算発表
9日(木)
8月機械受注(日)
新規失業保険申請件数(米)
シェブロン決算発表
10日(金)
8月貿易収支(米)
9月輸入物価指数(米)
GE決算発表
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上記銘柄の中では新日鉄がキツカッタです。いくらなんでも、300円台は・・・とは思うのですが、ここでナンピンしても更に下がるとなると怖くて、迂闊に動けないです。
任天堂の下げもキツイですが、11月に新製品が出るし、3万円台で買える(S株)なら、行っちゃおうかな・・・などと思っています。
また、失礼します。
任天堂は・・・どうでしょうね。一般的には、多少景気が悪くてもゲーム関連の業績はそんなに影響を受けないのですが。まあ、為替も円高傾向ですし、クリスマス商戦も振るわないだろうしで、上昇基調に転じるきっかけがあまりなさそうな気がします。
>とりあえず短期金融市場が落ち着かないと株価も反発しづらいのではないかと思います
あたしも、何でいきなり優良株が投げ売られたのかな~って考えたら、やっぱりこれしか原因がみあたらないんですよね~><金融安定化法案とか、雇用統計とか、そんなことより、短期金融市場の安定が第一な気がします。ここが落ち着かない限りは、資金繰りにこまった外資の換金売りはやまない気がします・・・