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第一三共の新型抗がん剤が米で新薬承認
第一三共は、米食品医薬品局(FDA)から新型抗がん剤「エンハーツ(一般名トラスツズマブ・デルクステカン)」の新薬承認を取得したと発表したそうです。
エンハーツはFDAが画期的な新薬として優先承認審査の対象に指定しており、申請からわずか約2カ月での承認となったそうです。
第一三共はがん領域を今後の成長の柱と位置付けており、エンハーツを核に米国でがん市場を開拓するようです。
エンハーツは、バイオ医薬品と化学合成医薬品を組み合わせた「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ばれる仕組みの新薬で、従来の薬よりも高い確率でがんを狙い撃ちできるため、治療効果も高いとのことです。
エンハーツを巡っては今年3月に英アストラゼネカから最大7600億円を受け取る事業提携契約を結んでいるそうです。
これまでの臨床試験(治験)では、薬剤耐性ができて既存の抗がん剤が効かなくなった乳がん患者の6割で腫瘍を縮小し、がんの増大が止まった患者も含めると9割以上で効果を証明したそうです。
今回の適応となった乳がんのほか、胃がんや大腸がんなど幅広い適応を目指しており、43種類の開発計画があるそうです。
第一三共は2025年に抗がん剤で年間5000億円超の売上高を目標にしており、うち3000億~3500億円をエンハーツで稼ぐ見込みのようです。
真鍋淳社長は新型抗がん剤の分野で「世界トップ企業を目指す」とのことです。
エンハーツは第一三共が2015年9月に米国で治験を始めた新型抗がん剤で、開発から4年3カ月で新薬承認を取得したことになるそうです。
これが収益の柱に育ってくれるといいですね。
4568:7,244円
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第一三共(4568)
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