FOMCの記録(2019年12月11日~12月12日)

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FOMCの記録(2019年12月11日~12月12日)

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【景況判断】
10月のFOMC以降に入手した経済指標によれば、労働市場は力強さを維持したものの、経済活動はゆるやかなペースで拡大している。足元の雇用の伸びは概して堅調で、失業率は低水準を保つ。家計支出は力強く拡大したが、企業の固定投資と輸出は弱いままだ。全体とコアの物価は、前年比で目標値の2%を下回って推移している。市場ベースのインフレ指標は低水準を維持し、調査ベースの長期的なインフレ期待の指標はほぼ変わっていない。委員会はFF金利誘導目標を1.50~1.75%で維持することを決定した。現状の金融政策が経済活動の持続的な拡大、力強い労働市場環境、2%近辺という委員会の対称的な物価目標などの達成を支援するのに適切と判断する。FF金利誘導目標の適切な道筋を見極める上で、世界動向や低インフレ圧力を含め、今後入手する経済指標など見通しに関する情報が示唆する内容を注視し続けていく。
FF金利の目標誘導レンジを調整する時期や規模を決定する際、委員会は最大限の雇用と対称的な2%の物価目標に照らし合わせ、経済動向の実績と見通しを評価する。この評価には、労働市場環境をはじめ、インフレ圧力やインフレ見通し、金融動向や海外情勢の解釈など、幅広い情報を考慮する。票決は全会一致。
FOMCは、超過準備預金金利(IOER)を予想通り1.55%で据え置いた。なおIOERの調整は5月、8月、9月に続き年内4回実施。利上げ過程にあった2018年の6月、12月は、IOERの引き上げを25bpではなく20bpとし、FF金利上限からの乖離を広げていた。

【経済金利見通し】
12月FOMCでの経済・金利見通しによれば、成長見通しは2019年から長期見通しにわたり据え置いた。インフレ見通しは、コアPCEを2019年分のみ下方修正した。失業率は、米11月雇用統計などで1969年以来の水準へ低下するなかで、2019年から長期見通しにわたり力強い労働市場を反映する方向へ修正した。(※赤字は、今回修正された数字)。

・パウエル議長記者会見

・これまでの政策決定の流れを受け、金融政策は持続的な経済成長や力強い労働市場、対称的な物価目標2%を支援することで、米国民に役立っていくと確信する。
・経済が弱い世界経済や貿易動向などに直面するなか、最大限の雇用と物価目標を最も達成させる金利の道筋に対する見方は昨年から大きく変わった。時が経過するにつれ、我々はこうした動向に対し金融政策上の緩衝材を与えるべく金融政策姿勢を調整し、関連するリスクに対し幾分の保険を与えた。
・75bpの利下げは経済が見通し通り推移することを支援する。足元の経済指標が概して見通しに沿えば、現在の金融政策は適切であり続けるだろう。
・仮に、実体的(material)見通しの再評価につながる動向が発生すれば我々は適切に対応する。
・金融政策は、既定路線にはない。
・経済見通しは、世界動向や今あるリスクにも関わらず、良好なままだ。
・経済はゆるやかに拡大してきた。
・家計部門が力強い上、金融政策や金融環境の支援もあって、我々は経済がゆるやかに拡大し続けると予想する。
・今年直面したような貿易などの困難などを当初想定せずこうした困難は驚きだった。
・物価は対称的な物価目標2%を下回り続けている。
・物価が執拗に目標を下回り続ければ、長期インフレ見通しを引き下げ、実際の物価を押し下げうる。
・物価が押し下げられれば金利は低下し、実効下限的制約(Effective Lower Bound)に近づく。そうなれば、将来的な減速局面で経済を支援するための引き上げ余地が低減し、米国の世帯と企業に悪しき結果をもたらす。
・力強い労働市場と金融政策からの支援を受け、物価は2%へ上昇すると見込む。
・物価を目標値へ戻すことは、米国でも海外でも困難だ。しかし、最善な方法で困難を乗り越えるべく、手段を講じていく。
・失業率が約50年ぶりの低水準にあるにも関わらず賃上げペースが加速しない状況で、(1995~96年や1998年と異なり)利上げの必要性は当時より低く・・・失業率が長きにわたって低水準で推移する見通しながら、賃金は反応していない。従ってむしろ物価が目標値2%を回復するよう、幾分の上方圧力が必要だ。
・労働市場は力強いが、賃金の加速を確認していないように、ひっ迫していると考えていない。
・失業率の低下と賃金上昇の相関性が低下していることについて50年前とは違って、Fedのインフレ抑制策が奏功し、相関性は弱まり続けている。ただし、両者には極めて薄いとはいえ相関性が残る。だからこそ金融政策は緩和的であるべきで、緩和的に設定している。
・米財務省短期証券、Tビルの買入というテクニカルなオペレーションは、準備預金を潤沢な水準で維持し、金融政策の実施に負の効果を与える金融市場の圧力を解決することを狙ったもの。
・足元、オペは順調で、気に入市場の圧力は足元の週で抑制されている。
・FF金利をレンジ内に堅持すべく、オペの詳細を調整する準備がある。
・米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の署名は、通商政策をめぐる不確実性を幾分払拭した。
・トランプ大統領への弾劾訴追についてはそのようなことは考慮していない。

 しばらくは利下げはなさそう。しかしトランプ大統領には困ったもんだ。
頼むからtwitterでつぶやかないで。(´Д`;)

リンク:FOMCの記録(2019年10月29日~10月30日)


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