2日に閉幕したラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は、日本代表が初の8強入りを実現して、国内にラグビー人気を巻き起こし、W杯や日本代表を応援してきた企業からは予想以上の盛り上がりに驚きの声が上がっており、このブームを今後の事業に生かしていきたい考えのようです。
W杯スポンサーのキヤノンは、大会期間中、「自由視点映像生成システム」の実証実験を行ったそうです。
横浜国際総合競技場の2階席の柱上部にスタジアムを囲むように125台の高解像度カメラを設置し、選手の動きをあらゆる角度から撮影し、撮影データは会場そばに駐車するトラック内の大型コンピューター2台で画像処理され、試合終了後の1時間以内に、選手の真横といった既存のテレビカメラでは撮影できない視点からの動画がメディア側へ提供されたそうです。
自由視点映像の動画は大会の公式ツイッターなどでも紹介され、同社の特設サイトには国内外から約27万件のアクセスがあったそうです。
イメージソリューション事業本部上席の伊達厚氏は「スタジアムの規模で一定の画質レベルを実現できているのはキヤノンだけ。他の競技団体からも利用の問い合わせがうれしいほど来ている」と語ったそうです。
同じくスポンサーのオランダのビール「ハイネケン」は、国内で製造・販売するキリンビールによると、9月の販売量が前年同月比で3.4倍と急増したそうです。
横浜国際総合競技場そばの英国風パブ「ハブ」新横浜店では、試合開催時のハイネケンなどのビール販売量が通常の10倍にも上ったとのことです。
日本代表を平成13年からサポートしている大正製薬も、栄養ドリンク「リポビタンD」が日本代表の勝利とともに販売増となり、なかでも新規の購入者が増えており、W杯限定パックも完売したそうです。
同社は、4年前のイングランド大会と同様、日本代表の選手とスタッフに報奨金を支払うことも前向きに検討しているとのことです。
三菱地所は、スポンサーとして大会を盛り上げようと、東京・丸の内の丸ビル内に全48試合のパブリックビューイング会場を設けましたが、日本代表戦と決勝トーナメントの試合ではベンチで観戦できる整理券が早々に配布済みとなるなど想定外の大盛況となったそうです。
同社の担当者は「日本代表以外の試合でもここまでファンが来るとは」と驚きの声を上げていたそうです。
この人気が続くといいですね。
7751:2,997.5円、 2503:2,305円、 3030:1,078円、 4581:7,870円、
8802:2,123.5円