日本電産は、2020年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年同期比15%増の1500億円になりそうだと発表し、35%増の1750億円を見込んでいた従来予想から下方修正したそうです。
需要が旺盛な電気自動車(EV)の駆動に使うトラクションモーターの開発など費用や生産立ち上げ向けの先行投資を追加計上するそうです。
車載関連の先行開発費の増加は、通期の営業利益を300億円押し下げるとのことです。
売上高については12%増の1兆6500億円とする従来見通しを据え置いたそうです。
純利益は前期比10%減の1000億円になる見通しで、22%増の1350億円を見込んでいた従来見通しから下方修正し、一転、最終減益となるようです。
4~6月期に計上したコンプレッサー事業の売却に伴う譲渡損失が重荷となるものの、年間配当は115円(前期実績は105円)とし、5円増の110円としていた従来予想から積み増すそうです。
同時に発表した2019年4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比1%減の7512億円、営業利益は35%減の622億円、純利益が65%減の275億円だったそうです。
部門別では、ハードディスクドライブ(HDD)向けなどを含む精密小型モーターや車載向けが為替の影響で減収減益となったようです。
先行投資ということなので、それほど心配することもないのでしょうかね。
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