1~3月期のダウは2013年以来となる高い上昇率(+11.15%)を記録。
S&P500も2009年以来の高い上げ幅(+11.29%)となりました。
株価上昇の主な原因としては以下のことが考えられます。
①昨年12月が年初来安値だったことの反動
②年頭にFRBが利上げの停止を仄めかした後も冴えない経済指標が続き
その結果、市場では年内の利上観測がさらに後退し
逆に来年度の利下げ観測が40%を超えた
③世界の主要中央銀行が金融緩和に前向きである
④米中通商協議が順調に進んでいるという見方が広がった
要するに景気の減速が鮮明になり始めたことが一番の理由だけに
1~3月の株価上昇を手放しに喜んでいる場合ではないと思います。
因みに、昨日発表された重要指標「米1月個人消費支出」は以下の通りです。
前月比+0.3%の予想に対し+0.1%
前年比+1.9%の予想に対し+1.8%
米国の個人支出はGDPの約70%を占めるため
改めて経済成長の鈍化が懸念される結果となりました。(それでも株価は)
ところで来週から4月相場を迎え、日米共に企業決算が本格化します。
東京市場も1~3月の株価は好調(日経平均+8.4%、東M+15.5%)でしたが
主要企業が世界景気の減速を織り込んだ業績見込みを発表すれば
株価は決算の結果に関係なく下落することが予想されますし
その可能性はかなり高いと考えています。
従って4~5月の投資は慎重に!特に決算跨ぎの持ち越しはハイリスク!
以上が個人的な見解です。
但し投資は自己責任で。くれぐれも凍死しない様お気を付け下さい。