日本証券取引所に於ける、3/4時点の取引参加者別建て玉残高を見ると
6限月の日経平均先物、TOPIX先物共に
G.Sの売り建て玉が増加しているのは非常に興味深いと思います。
<6限月日経平均先物売り越し残高(3/4)>
1位 G.S 22864枚 (前週比 + 114枚) 3限月= 2670枚売り越し
2位 野村 8550枚 (前週比 +8246枚) 3限月=14663枚買い越し
<6限月TOPIX先物売り越し残高 (3/4)>
1位 野村 14469枚 (前週比 +14982枚)
2位 G.S 7548枚 (前週比 + 2606枚)
以上から、G.Sが日経平均先物をロールオーバーしていることが窺えます。
一方、野村は3/4時点で、日経平均先物3限月を14663枚買い越していますが
6限月は8550枚の売り越しに転じています。
(TOPIX先物6限月も野村とG.Sが売り越し残高1位、2位)
ここで問題は、G.Sが日経平均先物をロールオーバーすると
次回MSQ(3/11)以降の東京市場は下降トレンドに陥る可能性が高いので
3月中旬~5月は株価の大幅な下落に注意が必要だと思います。
因みに、現時点で断定は出来ませんが
G.S、野村共に、2019年3月期決算の不振を予想しているのかも知れません。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41435570Y9A210C1MM8000/
何れにしてもG.Sは米国でもトランプ政権に太いパイプを持っており
政治・経済の両面で情報の質と量は競合他社を凌駕していると思います。
そのため世界中でG.Sの動向に注意を払う投資家が多く
それがまたG.Sの影響力を大きくする一因ではないかと考えています。
とはいえ、リーマンショックの年を唯一黒字で乗り切った投資銀行だけに
「神様、仏様、GS様」という言葉は、今でも生きていると思います。
米中貿易戦争、トランプ大統領を取り巻く諸問題など
世界の株式市場には地雷が沢山埋まっているだけに
今暫くG.Sの先物・オプション手口は有益な投資判断のヒントになりそうです。