日本電産は、今期(2019年3月期)の連結営業利益計画を従来に比べ26%下方修正し、市場予想を大幅に下回ったようです。
米中貿易摩擦が長期化する中、昨秋から顧客の需要が想定以上に減ったことや大規模な在庫調整が進んでいることが影響するようです。
開示資料によると、下期には240億円の構造改革費用を計上し、工場の統廃合による設備の減損や旧式在庫の早期廃却を実施するほか、企業の合併・買収(M&A)費用も計上するそうです。
永守重信会長は会見で、中国での収益動向について「11月と12月の変化は尋常ではない。甘く見てはいけない」と述べたそうです。
吉本浩之社長は、特に自動車関連の生産が11月は前年同月比30%減、12月も同程度のインパクトがあったと説明し、省エネ家電関連も落ち込みが激しかったと明らかにしたそうです。
日本電産は2021年3月期に売上高2兆円、営業利益率15%以上を目指す中期目標を掲げており、永守氏は「経営の方向性を変更しようという気持ちは全くない。投資すべきはする」と強調し、大型設備投資などを含めた計画見直しの可能性については、現時点での判断は時期尚早で、今期の数字を見極めたいとの考えを示したそうです。
業績予想は次のとおりです。
営業利益予想1450億円、従来予想1950億円、市場予想2033億円、純利益予想1120億円、従来予想1470億円、市場予想1601億円、売上高予想1.45兆円、従来予想1.6兆円、市場予想1.6兆円
けっこう大きな下方修正ですね。明日の株価は下がるでしょうか。
それとも悪材料出尽くしということもあり得るんでしょうかね。