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FRB議長声明に対し市場の反応は冷静に見えますが

FRBは9月FOMCに於いて追加利上げを決定しましたが

市場は既に織り込み済みであり、特に混乱はありませんでした。


しかし議長声明で、今後の金融勢策を「緩和的」から「中立的」とし

2021年度の利上げに言及した点は恐らく織り込んでおらず

株価への影響が現れるのはこれからではないかと考えています。

https://jp.reuters.com/article/instant-view-fomc-0926-idJPKCN1M62W9


昨夜のNY市場は議長声明を受け下げに転じましたが

(ダウ=-106ドル、S&P500=-9.59pt、ナスダック=-17.10pt)

声明文から緩和的という文言が消えたにも関わらず、株価の下げは限定的で

長期金利も安値圏で推移しています。


トランプ大統領の国連演説が終わった後ということも

市場が冷静な反応を見せた原因かも知れませんが

個人的に米国株の天井は見えた様な気がします。


利上げに反対の立場をとるトランプ大統領と

2011年度の利上げに言及したFRB。

米国内で「緩和」と「引き締め」で方針が二分したことになりますが

問題は米中貿易戦争の煽りを受け、米国の景気がピークアウトする可能性が

高まったのではないかという懸念です。


折しもECBが

米中貿易戦争の敗者は米国であるという分析結果を発表しており

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e8%b2%bf%e6%98%93%e6%88%a6%e4%ba%89%e3%81%a7%e3%81%ae%e6%95%97%e8%80%85%e3%81%af%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e3%80%81%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%af%e6%81%a9%e6%81%b5%e8%a2%ab%e3%82%8b-%ef%bd%85%ef%bd%83%ef%bd%82%e3%81%8c%e5%88%86%e6%9e%90/ar-AAAEQNP


ECBの予想が的中すれば、米国経済の停滞は意外に早まるかも知れません。


次に日米通商交渉ですが、こちらはトランプ大統領のアドバイザーである

キッシンジャー元国長官が大の日本嫌いであることを考えると

かなり厳しい交渉が待ち受けているのではないかと推察しています。

農産物や畜産物は勿論、自動車業界にも揺さぶりが掛かるのは間違い無さそうです。


何れにしても

昨夜のNY市場は思いの外反応が冷静だったというのが個人的な心象で

一呼吸置いた後に

長期金利の上昇や株価の下落が起こるのではないかと心配しています。


一方東京市場はマザーズ先物のショートカバーも本格化し

全体的に上昇ムード継続中ですが

万一欧米市場が調整へ向かえば、一旦小休止は避けられないと思います。


取り敢えず米長期金利と米国株の動きに注意しながら

CP30~50%確保、またはヘッジを厚くして

暫く海外の株価動向と日米通商交渉の行方を見守るのが賢明だと考えています。

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