先週の米長期金利は3%台で推移しています。
これはFF金利先物市場が、9月FOMCでの利上げを織り込んだためと思われ
9月利上げ確率は100%、さらに12月の利上げ確率も約50%と予想されています。
一方長期金利が上昇しているにも関わらずNYダウは高値を更新しており
個人的には非常に違和感を覚えます。
ただナスダック指数は一部国内機関投資家の「FAANG」離れによって
一頃の勢いは無くなりましたが、それでもまだ高い水準を維持しています。
こうしてみると、米国株は9月利上げを織り込んだ様にも見えますが
欧州系のヘッジファンドが米国株を「割高➡ニュートラル」と位置付け
ウォール街でも高値警戒感が囁かれて久しいため
一応9月FOMC終了後の議長会見と株価の調整に注意して置くべきだと思います。
つまり議長会見がタカ派的な内容であれば12月の利上げ確度が増し
織り込み済みとはいえ「長期金利上昇=株価下落」に注意が必要だと考えています。
しかし日本株は依然として海外勢の大幅な売り越し状態が続いており
25~26日のFOMCで利上げが実施されれば円高圧力が低下し
万一欧米の株式市場が調整しても、東京市場は軽微に止まる様な気がします。
また11月末に決算を迎えるヘッジファンドが45日ルールに則り
一気に売りポジ解消に動くかどうかも見所だと思います。
という訳で「備えあれば患いなし」の格言に従って
週明けは一旦ポジションを落とすか、それともヘッジを厚くするか
何れかの対応が賢明ではないかというのが個人的な印象です。
(ご参考)
<NYSE信用買い残:8月末現在>
NY市場の信用買い残は高水準(茶色のグラフ)
<CME円建て玉:9月18日現在>
投機筋の円ショートは増加傾向(9月米利上げでさらに増加する可能性大)
<国内の信用評価損益率と信用倍率の推移>
信用倍率は低下傾向
https://nikkei225jp.com/data/sinyou.php