[ワシントン 4日 ロイター](抜粋)
米労働省が4日発表した4月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比16万4000人増と、市場予想の19万2000人増を下回った。
失業率は、労働参加率が低下する中で17年4か月ぶりの低水準となる
3.9%まで低下した。
一方1時間当たりの平均賃金は前月から4セント(0.1%)増と
緩慢な伸びに止まった。
雇用統計では平均賃金の前年比の伸びが依然として緩やかだが
FRBが物価の目安とするコア個人消費支出(PCE)価格指数は
3月に前年同月比1.9%上昇。2月は1.6%上昇した。
4月雇用統計を受け、市場は「適温経済」 が続くと判断した模様。
またウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが
アップル株を7500万株買い増したことが判明し
アップルは史上最高値を更新しています。
<今週の騰落率>
ダウ -0.20% SP&500 -0.24% ナスダック +1.26%
<テクニカル>
昨日の上昇で短期トレンドは上向いたが中期的には不透明
ダウ(25日線上で引け、一目均衡表は依然雲の下)
ナスダック(25日線を超え75日線でストップ、一目均衡表は雲抜け寸前)
<来週のドル円相場予想>(出典:クルーク 5/5)
来週もドル高の流れが期待出来そうだが過熱感は否めない。
過熱感を示すテクニカル指標にRSIがあるが、ドルインデックスのRSIは
2016年のトランプ大統領の大統領選勝利直後の高さまで上昇しており
間違いなく冷や水が欲しいところではある。
従ってドルは底堅く推移するものの上値は重いと予想。
一方ドル円は、先週の予想ほど調整の動きは見せず底堅さを維持している。米株式市場の動向が非常に気掛かりではあるが
上値は重いものの底堅さは維持されるものと見ている。
ただ110円に入ると売り圧力は強そうだ。
なお、北京で米中通商協議が行われたが、合意できた部分もあった様だが
米国側の重要な要求は合意に至っていない。
米国側は2020年までに2000億ドル規模の対米赤字削減を要求していた模様。
この問題に関しては今後もトランプ大統領の行動や発言などに要注意か。
来週の想定レンジは108.50円~110.50円を予想。