∇ダウ:11,230.73(-280.01) ナスダック総合指数:2,209.81(-59.95) S&P500:1,224.51(-43.28)
リーマンへの韓国産業銀行の出資の話が打ち切られたと報じられ、資本調達懸念からリーマン株は大幅下落。他の金融株も大きく下げました。日本時間の本日昼頃に、韓国産業銀行から正式に、リーマンとの話は合意に至らなかったとの発表がありました。リーマンは、現地時間で10日の朝方に今後の戦略と決算の見通しを発表するようです。
原油価格は下落。景気敏感株の下げ幅が大きかったです(画像2)。しかしUSスチールは何でこんなに値持ちが良かったんですかね。日本の鉄鋼株はかなり早い時期から下がってたのに。画像にはチャートを載せていませんが、ヴァーレ(ティッカーシンボル:RIO)もすんごい下げ幅です。
GSE救済で株価が上がらなかったから救済策は効果が無いなんて言っている記事もありますが・・・住宅市場、金融市場のクラッシュを避けるためには、米政府のやっていることは非常に意味のあることです。アメリカは去年から、いくつか大きな対策をやっていますが、別に株価を支えるためにやっているわけではなく、経済と金融市場が壊れるのを防ぐためにやっているわけで、株価が上がらないからこれらの対策が意味のないことだと考えるのは近視眼的と言えましょう。株価が上がらないのは、それだけ傷が深いということです。
・米リーマンの株価が一時40%強下落、資本調達めぐる懸念で
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPnJT823962220080909
・リーマン・ブラザーズ、経営再建戦略発表へ
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080910/22609.html
・米リーマンとの協議、条件面で合意できずに終了=韓国産業銀
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPJAPAN-33686520080910
・米リーマンの株価急落、政府主導の救済めぐる観測強まる
救済はあるんですかね。見せしめに潰せよ・・・って思っている人も多そう。
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnTK824001020080910
・OPECが生産目標を変更、実質減産に
原油先物は夜間取引で上昇
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33684920080910
・米中古住宅販売保留指数、長期トレンドは横ばい=一部に底打ちの見方
http://www.gci-klug.jp/masutani/2008/09/10/003606.php
∇日経平均:12,346.63(-54.02) TOPIX:1,192.38(+0.79)
米株安と円高進行を受けて日経平均はー200円くらいから始まりましたが、寄り底となる銘柄も多く、売り一巡後は上昇に転じました。東証一部出来高は22.6億株、売買代金は2.5兆円と商いが膨らみました。メガバンクの出来高が多かったのが貢献したようです。東証一部値上がり銘柄数は919銘柄、値下がり銘柄数は708銘柄。今日の動きを見ると、目先は上に行きそうな感じがします。
業種別では、銀行、不動産、ゼネコン、ゴムが強かったです。弱かったのは、鉄鋼、非鉄、石油関連など。個別では、住友不動産、清水建設、ブリジストン、東海カーボン、日本カーボンなど、極端な動きをする銘柄がいくつかあったのが気になりました。