2018.04.13(金)
とある大学生トレーダーが集まる居酒屋の宴会で、派手に盛り上がってるのを横の部屋できいていた。
億り人に俺はなる! なかなかの熱気だった。
どっかの漫画にあったな、海賊王に俺はなる! ってやつ。
似たような盛り上がり、あったよねーと思いだした。あっちが入門したときの同期の盛り上がりと、似たような熱気を感じた。
青年たちの熱のあついことあついこと。
・・・アホか
本気で億を獲りに行くなら、作業は地味だ。じみーな作業を繰り返して、足下から固めるしかない。ちまちまちまちま獲っていくしかない。
億り人? いきなりか? 目標は低くかかげろと言いたかった。
自分がその分野の天才じゃないのなら、足りない才能分は継続力ってやつで補うしかないと、わたしは思っている。
継続しようと思ったら、目先の小さな目標をクリアし、また小さな目標を設定し、小さな丘を越えて越えて、気がついたら、大きな山を越えていた。
これが王道ってやつですわ。
トレードについては、どっかで自分のトレード手法が楽に稼げる手法って時期がくるから、そこで面白いように稼げ。がっつり稼げ。
そして減らすな。
がっつり稼げる時は、自分のやり方と、相場の取れる時期が重なっているときだ。だから、思い切って資金をぶち込めるヤツが、ようはメイチ勝負をかけられる気性の人が一気に資金を増やしてくる。
この時期は、才能より、労力より、継続より、タマなのだ。
だけど、それだけじゃ確実に稼いだ以上をはき出すことになる。
ほとんど無謀とも思える資金の入れ方で稼いだわけだから、同じことをやってたんじゃ、時期が過ぎたら酷いことになることは見えている。
資金を守れないトレーダーは、生き残れない。
どこで資金をぶち込み、どこで減らすのか。どこで勝負をかけ、どうなったら手をひくのか。
資金のイメージを持たないで生き残れるほど、あまいことおまへんで。
このサークル入ろうと思うんだけど、どう思う? と、おごってやるから隣の席にいてくれと言ってきた青年にきかれた。
有り金でやるなら入ればいい。全額溶かすだろう。それも経験だわさ。
ただし、絶対に借金までして相場を張るなよ。
現状のおみゃあなら、信用取引も不可だ。
サークルに入ろうがやめようが、職業トレーダーになれるかどうかには全く影響しない。
そのサークルでデカい顔してるおぼっちゃまがたのうち、5年後生き残っているトレーダーは1割がいいとこだ。
なんでわかるかって? 派手に解説してたじゃん、自分のトレード。
あっちはね、天才型じゃねぇんだよ。
きいてて、見て、こいつらアブネーなとわかんねーほど、らくらくポンでトレーダーになったわけじゃねぇのだ。