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ドル円に引きずられるか

2月16日の日経平均は21720.25(+255.27)と戻して終えた。しかし日足では基準線、転換線、雲の下,ボリンジャーはマイナスσの下にあり、パラボリックは下向き、モメンタムは底を打って上昇しているが、マイナス圏、MACDも底を打って上昇しているが、ゼロラインの下、DMIはADXが落ちてきているものの、マイナスDIがなお優勢。週足では下ひげをひいて、基準線をかろうじて回復、モメンタムは底打ちしているが、なおマイナス圏。パラボリックは下向き、MACDはマイナス圏を下降、DMIはマイナスDIが優勢でまだADXは拡大している。こうした指標からみると、中期的な下降トレンドの基準となる週足基準線の攻防戦という様相であるが、日足はなお自律反発戻り売りのレベルにあって下降トレンド、中期はまだ明確にはなっていないが、下降圧力が強く、正念場というところか。


一方ドル円は106.20(+0.08)で、日足は基準線、転換線、雲の下、ボリンジャーはマイナス2σの外、パラボリックは下向き、モメンタムはマイナスを下降中、MACDはマイナス圏を下降、DMIはマイナスDIが優勢で、ADXは急拡大している。週足の方も、基準線、転換線、雲の下で、ボリンジャーはマイナス2σの外、パラボリックは下向き、モメンタムはマイナスを下降中、DMIはマイナスが優勢でADXが上昇している。短期中期とも明確な下降トレンドで、日足週足とも一目均衡表上は、下値めどがつかなくなっており、月足で見ると雲の中、基準線、転換線の下で、ボリンジャーはマイナスσに接近、パラボリックは下降に転換、MACDはゼロラインを切ってきたところ、DMIはマイナスが優勢になったところ。月足のレベルで、下降トレンドにかわるかどうか、という所にきており、月足上は下値のめどは一目では100.72の雲の下限ということになる。


NYダウは一応堅調さを取り戻し、基準線、転換線を回復、ボリンジャーは移動平均線の上で、モメンタム、MACDはプラス圏で反発、ただしDMIはマイナスとプラスが拮抗している。しかし10年債金利は2.98まで急速に上昇しており、基準線、転換線の上、ボリンジャーはプラスσと2σの間にあり、MACDも上昇。特徴的なのは、10年債金利とNYダウの相関(30日)が2月に入って急速に低下、マイナス0.6にまで下がっており、10年債金利の上昇がダウを押し下げるといういわゆる「悪い金利上昇」に基調が変わっていることだ。さらに日米金利とドル円相場の相関(30日)も年初のプラス0.8からマイナス0.8まで急落し、そこに張り付いている。つまり日米金利差の拡大でドル円相場は動いておらず、逆にアメリカの金利の上昇を嫌気してドルが下げるという関係がさしあたりは固まっていることが判明する。


このようにみてくると、大きな流れとしては、アメリカの金利の上昇が、悪い金利上昇として受け取られ、景気の後退、さらにはトランプの放漫財政による財政破綻の懸念といった不安材料としされて、リスクオフの流れを加速、円資金が海外から引き上げて円買いにくるような流れになっているのではないか、と推測される。ドル円相場の下降トレンドは明確なので、これが続くようであれば、109円とかいわれている想定為替レートを大きく割り込み続けることとなり、来期の輸出企業の利益を直撃することになる。従って、この為替の流れが続くようならば、株式市場も早晩円高に抗しきれずにさらに崩れる危険が高いのではなかろうか。


1件のコメントがあります
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    murabo-さん
    2018/2/18 11:53
     今日は。日本は輸出だけで成り立っているという論調は問題では。輸入との比較、海外金融による利益など、すべてを数値化して比較してもらいたい。国民、庶民目線で。
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