バフェットは運がいいだけ?

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2007/08/13 - あさっての投資家さんの株式ブログ。タイトル:「バフェットは運がいいだけ?」 本文:ある雑誌に、こんなコラムが載っていました。 バフェットが株で成功したのは『運がいいだけ』。 結論から言うと、私はこの主張に同意できません。 (すいません、話が長くなります…)

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バフェットは運がいいだけ?

ある雑誌に、こんなコラムが載っていました。
バフェットが株で成功したのは『運がいいだけ』。 
結論から言うと、私はこの主張に同意できません。
(すいません、話が長くなります…)

そのコラムによるとバフェットが上昇する銘柄を選び続けることができた点を、コイン投げを例に説明していました。

…つまり、多くの人にコインを投げてもらい、表が出たら勝ち、裏が出たら負けとします。

すると、裏(負け)が出続ける人もいますが、もちろん表(勝ち)がで続ける人もいます。
今までどんなに表が出ても、次にコインを投げるとき、表が出る確率は50%なのです。
(普通、表が出続けるとそろそろ次あたりは裏がでるのでは…と期待してしまいます。 でもやっぱり表と裏のでる確立は五分五分なのです。)

そして、表が出続けた(勝ち続けた)人がバフェットであると主張しています。

本当にそうでしょうか。
しかしこの説明だと、グレアム(バフェットの師匠)を初め、バフェットの近くになぜ多くの成功者が密集しているかを明確にすることはできません。


ではコイン投げではなく、スポーツを例にとってみてはどうでしょう?

できれば団体スポーツ…野球でもサッカーでもかまいません。
株で勝つことを優勝チームを予想することに置き換えて考えてみましょう。

スポーツを企業に例えると…

まず、開幕前の前評判では
「このチームは去年優勝した。」
「補強で良い選手を取得した。」
「今年招いた監督は、海外で多くの実績を残した名将だ!」
などなど、優勝を占う様々な要素があります。
しかし残念なことに、開幕前の予想が当たらないのは皆さんご存知の通り。
ゼロから会社を興すのと同様、予想は難しいのです。

しかし、上場企業は既に活動を続けている企業です。
スポーツに例えると、シーズンの序盤・中盤と言ったところ。
もう今までの試合経過を見れば、大体どのチームが優勝しそうか目星がついてきます。
サッカーなら「守備はよく組織され、中盤の支配力は抜群。攻撃陣は実によく点を取る!」
野球なら「このチームは4番とエースが活躍し、中継ぎ・抑えと勝利の方程式が出来ている!」

もちろん、スポーツも企業もまさかの失敗はあるものです。
「まさかあの選手が負傷するとは…」
「まさかあの事業で失敗するとは…」
しかし、優勝するチームはどこか違います。
苦しい戦いでもなんとか勝ちを手にしたり、
主力が欠けても逆にチームが奮起したり。

企業分析とチーム戦力分析。
つまり良い銘柄(企業)を選ぶのは、
コイン投げよりも優勝チーム予想の方が近いのではないでしょうか。


バフェットの考え抜かれた企業分析は、単なる運任せには思えません。

もちろん私たちにとっては、
「企業分析なんて運だ」と考える方が増えてた方が助かるのですが。(^^;)ゞ
6件のコメントがあります
1~6件 / 全6件
オニールさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

確信を持って長期に保有するのはなかなか難しいですね。
人それぞれの性格もありますし…。

ご指摘していただいた、利回りも含めて考えなくてはなりませんね。
究極的には配当を無視しても10倍株を探し、持ち続ける事ができればよいのですが…。
とりあえず私は、夢というか妄想というかをもう少し持ち続けようかと思います。(^^;)ゞ
思惑さん
あさっての投資家さん、はじめまして
私は、バフェトには自信をもってなれないと断言できます。
例えば、ゼンショーを10年前に購入していたら50倍から100倍に儲かっていることになります。
10年間持ち続けることが、どんなに困難なことか身にしみています。
私が10年間持ち続けている株は、利回り採算に乗っている株です。
これなら預金感覚ですから、余り気にせずにもち続けることも可能です。
東証外国部にウェストパック銀行がありました。
15年前に210円配当利回り4%でした。
現在2100円で配当利回り4%です。
当初元本に対して現在の配当利回りは40%になっています。
しかし、私が持ちこたえた期間は1年半です。
私はとっくの昔にバフェットになる妄想を持ち合わせなくなりました。
hiro★shiさん、コメントありがとうございます。

確かに、バフェットの企業分析と投資哲学はすばらしいですよね。

彼を引き合いに出して注目を集めたかったのかもしれませんね。

私もバフェットを見習って、素晴らしい企業を探さないと…。
(^^;)
効率的市場仮説の信奉者にはこういう人がいるのでしょうね。

いままでは運がよかったけどずーっと続けていればやっぱり市場平均に収斂していくんだと。

バフェットに関してはそうならないと思いますね、私も。

バフェットが成功したのは誰も見向きもしなかったときに割安で後に大きく成長する株を買ったことにあります。

そのために普通の人には真似できないような企業分析を行っているのです。

「運がいいだけ」って言った人は目立ちたかったんでしょうね、きっと。

彼の投資実績もさることながら投資哲学がすばらしいのは誰もが認めるところです。

だからあえてみんなと逆のことを言ってみたというところじゃないですか。
株育成計画2さん、コメントありがとうございます。

確かにそうですね。期待過剰&悲観しすぎはどうしても発生しますが、株価は企業の価値におおよそ比例するはずですね。

>『バフェットが運がいいだけ』というのは、
>何かのギャグじゃないでしょうか。

もしかしたら、そうかもしれませんね。だとすると、そのコラムを鵜呑みにしてしまった人はかわいそうです…。
(××;)

> #今のサブ何チャラ問題で強制的にファンド畳んでいる人達など

こういうときにプロの方々は大変ですよね。損が確定してしまったら、含み益があれば強制的に利益確定させられるようですから。
アマチュアでよかったです。
(退会済み)
将来の株価と現在の株価との価格差が『株式の価値』だ、
という立場の人からすれば、
将来の株価は分からないから銘柄研究も予測も無意味、
ということになるんでしょうね。

けれども、
株式には値動きとは関係ない根本的な価値があります。
(配当、優待、その他株主の権利、etc.)

会社の価値そのもので株式を売買する人がいる以上、
株価が企業価値に『おおよそ比例』するばずです。
日本でも『企業買収』が活発化してきているわけですから、
ますます企業価値という視点からの株価分析(割安か割高か)が重要になってくると思います。

『バフェットが運がいいだけ』というのは、
何かのギャグじゃないでしょうか。


> 「企業分析なんて運だ」と考える方が増えてた方が助かるのですが。

間違える度合いがヒドい市場参加者が多ければ多いほど、
チャンスが多くなりますからね。
#今のサブ何チャラ問題で強制的にファンド畳んでいる人達など
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