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塩野義製薬の先見性

塩野義製薬の先見性(10年・20年先の未来を見据えた戦略)についての記事をネットで見かけることがある。

詳細については、日経新聞やダイヤモンドOnlineなどで記事が読めるので、興味があれば探して欲しい。

今回このテーマを選んだ理由は、「UMNファーマ」との資本提携が発表されたからだ。

■UMNファーマ(4585)
東証マザーズに上場。本社は秋田県。バキュロウイルスを感染させた昆虫細胞を大量培養しワクチンを作るバイオベンチャー。

一般的にインフルエンザワクチンは、鶏の卵を使用して作る。それに対して昆虫細胞を使用した方法は生産効率が非常に高い。

そのため、季節性インフルエンザのワクチンを素早く・大量に作ることができる。つまり、ワクチン不足が解消される可能性がある。

ただ、この企業は「上場廃止猶予期間」に入っている銘柄である。猶予期間は2017年12月31日までで、債務超過状態が解消されなければ上場廃止になる。


私の「UMNファーマ」の保有株数は少量なので大きな利益を得ることはできないが、今回の提携を機に「上場廃止懸念」が払拭されることを願っている。

さて、塩野義製薬の出資している会社についても調べてみた。

■ペプチドリーム(4587)
川崎に本社を置く東京大学発のバイオベンチャー。

コア技術は新薬候補となる特殊ペプチドをランダムに高速で作成することのようだ。

ビジネスモデルは各製薬会社への特殊ペプチド自体・技術の提供。創薬に成功した際のロイヤリティー収入で成りったている。

また、積水化学工業(4204)、塩野義製薬(4507)と共同でペプチド原薬を大量生産する会社「ペプチスター」を立ち上げている。

■アンジェス(4563)
大阪府に本社を置くバイオベンチャー。遺伝子医薬の開発・販売。

塩野義製薬とはアトピー性皮膚炎の治療薬で共同開発をしている。

知識が無い中で調べた結果なので、正しいかは分からないが、ステロイドの代わりとなるアトピーの薬のようだ。

原理は、細胞内で「炎症を起こさせる物質」を作るように指示する「伝達物質」を阻害する。おそらく、そのような原理だ···

調べた範囲では、バイオ医薬に出資しているようだ。

バイオ医薬の将来性も気になるところではあるが、目先の「UMNファーマ」の含み益がどうなっているのか。そっちの方が気になっている。

そんなことを考えて書いてみた。
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