6/23時点の日経平均は20132円、EPS=1408.86円、PER=14.29倍。
これに対してNY市場のPERは
ダウ=20.8倍、S&P500=24.0倍、ナスダック100=26.1倍。
PERで見るとNY市場は相変わらず割高(東京市場は割安)ですし
おまけにトランプ政権は限りなく機能停止状態に陥っているにも関わらず
それでも米株は何故か下げ渋っています。
ドルインデックスや金相場などから判断しても
トランプラリーはとっくに終わっている筈なのにどうして?
そういう疑問を抱いているのは私だけではないと思うのですが。。。
(ドルインデックス=トランプラリー開始時点を既に下回っている)
https://jp.investing.com/quotes/us-dollar-index
(金相場の推移=トランプラリー開始時点と同水準)
https://jp.investing.com/commodities/gold
(ナスダック100指数日足チャート=確かにダウやSP&500を牽引している)
https://jp.investing.com/indices/nq-100-chart
実際ダウは2月後半から下降トレンドに突入し4月中旬まで軟調な展開でしたが
ナスダック100指数(値嵩ハイテク株)への資金流入は一向に衰えず
それがNY市場全体を活性化させていたのだと思います。
しかし6/9にナスダック100指数が突然急落し
ナスダック100銘柄を中心とした需給相場に漸く黄色信号が点灯しました。
その後やや戻してはいますが
NY市場全体を見渡すと徐々に上値の重い展開になっているのは明白で
赤信号が点るのも時間の問題ではないかと考えています。
ところでナスダック100指数の高騰に一役買ったのはヘッジファンドで
ドル買いから一転ドル売りに転じたのも彼等の仕業ではないかと言われています。
➡ NY市場は需給相場の終焉?
一方5月以降冴えない経済指標が相次ぎ、景気減速が囁かれ始めたにも関わらず
FRBは6月FOMCで年内にあと1~2回追加利上げ実施の含みを残すと同時に
9月からバランスシートの縮小を開始すると発表しました。
景気判断やインフレ率に対するFRBの解釈が正しいかどうかは別として
一向に景気対策が進まない(年内も期待出来ない)トランプ政権下に於いて
賃金の上昇が止まり、消費も停滞している状況を考えると
バランスシートの縮小開始は、やや時期尚早ではないかと危惧しています。
➡ 米景気のピークアウト懸念
因みに、今のところ日本株は底堅く推移していますが
良好な地合いが続くのは、せいぜい7月までではないかと予想しています。
7月中旬~8月下旬は海外勢が夏季休暇のため東京市場は売買高が減少します。
従って8月までは持ち堪えることが出来るかも知れませんが
逆に閑散相場にハゲタカが介入するリスクも考慮して置くべきだと思います。
個人的に夏場以降の株式市場はリスクオフに転じる可能性が高いと判断しており
7月中をメドにポジションを限りなくevenに近付け
株式投資は長期休暇を取りたいと考えています。
➡ FRBのバランスシート縮小により米株暴落の危険性が高まる