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では、反対側から見ると?

 
選挙の結果、イギリス与党が過半数割れ。 
第一党を守ったものの、情勢は混沌としてきた。 
 
EU離脱交渉にも少なからぬ影響が出そうだ。 
 
これまで、EU離脱に関してイギリス側の影響や問題が多く取上げられてきた。
しかし、反対のEU側から見るとどうなのだろうか? 
EUにはどんな影響があるのだろうか? 
 
まず、イギリスのGDPは2,629億ドル。(2016年時点)
これは世界第五位で、押しも押されぬ経済大国だ。 
 
そして、Jetroのデータによれば、
イギリスのEU向け輸入額は2,201億ポンド。
輸入全体の割合で53.4%となり、EUにとっては大のお得意様と言える。

(なお、EU向けの輸出は1,338億ポンド)
https://www.jetro.go.jp/world/europe/uk/gtir.html
 
イギリスがEUから抜け、イギリスからの輸出に関税障壁が発生するという事は、
逆にとればイギリスはEUからの輸入に関税をかけて良いという事だ。
 
さらに言えば 輸入額>輸出額 なのだから、
同じ関税の税率をとるならイギリスの方が有利だ。
 
もう一つ、EU側の懸念を挙げるなら、
PIIGSに代表される財務体質に懸念がある国を抱えている。
今は峠を越えたと言われているものの、また金融危機やリセッションが起きたらどうなるかは分からない。
 
Brexitはイギリスにとっても大きなインパクトだが、
交渉次第ではEUにとっても大黒柱の一つを失うことになるだろう。

 


2件のコメントがあります
  • イメージ
    _こうちゃんさん
    2017/6/11 12:30
    あさってさん、こんにちは(^o^)

    こういう「逆から見る」って大切ですよね(^o^)

    確かに、EUにとって、それだけイギリスが重要だと
    単純に強気ばかりではいられませんね。
  • イメージ
    こうちゃんさん、コメントありがとうございます。

    >こういう「逆から見る」って大切ですよね(^o^)

    そうですよね。
    一面だけでなく、多面的に物事を捉えるとより分かりますよね。

    >確かに、EUにとって、それだけイギリスが重要だと
    >単純に強気ばかりではいられませんね。

    お互いに重要な取引先なのですから、
    喧嘩別れになると目も当てられませんよね。
    難しい交渉になりそうですね。
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