マツモトキヨシホールディングス(HD)が売上高でドラッグストア業界トップの座をウエルシアHDに明け渡したそうです。
首位交代は22年ぶりで、M&Aや新規出店に積極的なウエルシアと、合理化を優先するマツキヨHDと戦略の差が出たようです。
11日出そろった大手5社の2016年度連結決算では、5社のうちマツキヨHDだけが減収だったそうです。
マツキヨHDの松本清雄社長によると、「売上高よりも骨太な体質作りに注力した結果」だそうです。
前期に不採算の87店舗を閉鎖し、既存店の採算底上げも進めているなか、純利益は13%増だったそうです。
一方、拡大路線を進めたのがウエルシアで、2015年9月に完全子会社にした同業中堅、CFSコーポレーションの業績が通年で寄与したようです。
株式時価総額が最も大きなサンドラッグは計画の約90店には届かなかったものの、65店舗を新たに出店し、純利益は8%増の223億円と5社で最も高いそうです。
赤尾社長は、「M&Aも積極的に狙っていく」そうです。
日本チェーンドラッグストア協会によると、2016年度の売上高は16年連続でプラス成長となったものの、顧客の奪い合いは厳しいようです。
ココカラファインは在庫管理用のモバイル端末を全店に導入し、出店競争が続くなかでも、2%増益を確保したそうです。
2017年度は5社すべてが増収増益を見込んでいるとのことです。
拡大路線を行った方がよいのか、合理化した方がよいのか、どちらでしょうね。
3088:5,740円、 3141:3,690円、 9989:4,090円、 3098:5,460円