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バブル、バブル、バブル……


「大相場はバブルで終わるか」というテーマの第5話です。


 2013年に「株はバブルに乗って」という本を出しましたが全然売れませんでした。日本はバブルという言葉が嫌いみたいです。バブルの悪い面だけが強調されて、株式投資にとって一生に一度あるかないかのチャンスが忘られています。


 それでは、「バブル」とはいったいどんなものなのでしょうか。


 あの有名なバフェットは、株式時価総額が名目GDPを超えた時と定義していますが、現在はすでに超えています。学問的には難しい表現が使われていますが、相場が加熱し理屈がつかないほどに高騰するというのが、市場における通念です。


 現在の株価水準は、EPSとPERで判定するのが一般的なので、株価がEPSの15~20倍の範囲にあれば、いずれEPSの上昇によりPERが低下して、適正水準に戻るとされるようです。


 あの昭和バブルの際には、EPSは660円でした。このときの株価39,000円は、将来EPSが2,000円になると期待して、PERを60倍まで買った結果です。


 でもこれだけではバブルの一面しかみていません。相場のサイクルがバブルの頂点(転換点)に近づいたといっているだけです。転換点に近づいても時間をかけて下落して、理屈がつく水準に戻れば、通常の相場サイクルとなんら変わりません。


 バブルは二つの面を持っています。


 転換点を挟んで、それ以前は天国、それ以後は地獄という面です。楽観と悲観、大儲けと大損……。この両面をしっかり把握しないと、バブルの全体像が分かりません。株価が上昇している間は、相場のサイクル現象としてみていたのが、やがて転換点を超え暴落を繰り返すようになると、社会問題となり政治化してゆくのです。


 株価現象の部分だけをとれば、バブルは一生に一度あるかないかの大儲けのチャンスです。どこでなにを買っても儲かるし、家族旅行も、ファーストクラスでパリに飛び、三ツ星レストランでの食事も平気です。株をやっていることの幸せを実感できる瞬間が続きます。


 ところが、転換点を過ぎた後は悲惨です。なにを買っても損切か塩漬けで、慣れないカラ売りに手を染めてもうまくゆきません。企業収益は急降下し倒産する企業も続出します。気がついたら持ち株は「ボロ株」の山で、評価額も転換点の「半値8掛け2割引き」の水準にまでに落ち込んでいます。政府も社会も、バブル叩きに夢中で、樹海に埋もれた人の面倒を見てくれることはありません。


 バブルは、弾けてみないとわからないというのはこのことをいっています。


 日本では、バブルを後半の社会問題化した部分を指すようです。だから、


「株に手を出してはいけません。危険です!」


「お金は労働の対価です。遊んで儲けようとする仕事は、頭の悪い人がやるんもんです」となります。


 どうりで、「株はバブルに乗って」とやっても売れないわけです。それでも、バブルで儲けた経験はそう簡単には忘られません。私の書庫にある700点近いエッセイを調べてみると、バブルを扱ったものが50点もあります。


 その中の2013年5月11日の日記は、現在と株価の位置や投資環境が異なるところもありますが、日本のバブルを総括した読み物として、お暇な正月にうってつけです。明日からこの欄で掲載させていただきますのでご覧ください。


 最近の週刊誌などでは、2017年の株価見通しとして、40,000円になるような記事も散見されます。その時のEPS、PER、為替相場、原油相場、地政学リスクなどはどうなっているのでしょうか。


 そんなこと忘れて、「今年の損をカバーしなくちゃ」





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