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第4話は「2016年、だれがウィナーか」です


 株はギャンブルだとすれば、ウィナーがいればルーザーもいます。


 数が半々にならないところと、勝ち負けの金額が同じにならないところが味噌です。それでは、ウィナーの定義を、金融資産に広げ、基準を日経平均にしたらどうでしょう。


 計算式は、(今年末の金融資産総額-昨年末の金融資産総額)/昨年末の金融資産総額、と日経平均騰落率と比べるのですが、今年の日経平均年間増減率は、プラマイゼロなので、計算式がプラスであれば、日経平均に勝ったことになります。年間を通じ、銀行預金と国債だけを抱えていた人は、勝ち負けに関係なかったことになります。


 この場合の金融資産は、株式の時価評価額に現預金・株式と証拠金を加えたものだけにします。株式投資資金だけをとってみれば、年間配当金と資金の出し入れを加えて総合評価するのですが、今回は手持ちの現金を加えた狭義の金融資産に絞って、その増減で勝ち負けを判定してみました。


 今年の相場は、6月を境にして前半と後半がまったく違った投資環境でした。前半はマイナス金利と金あまりのなか、株価が大幅に下落し、後半は長期金利が上昇に転じるなか、株価が反転上昇し結局元に戻っています。買われる銘柄、売られる銘柄も、前半と後半では対照的でした。


 投資主体別に見ると、今年ダントツの買い主体だった日銀がウィナーのトップで、日銀の指示?に従って、安値を拾った年金資金と生保などの金融機関が、それに続きそうです。外国人は、前半大きく売り越しましたが、後半にその3分の1ほどを買い戻しています。年間通じると売り越しで、負けたファンドが多いとみています。


 個人はまちまちでしょうが、値幅取り主体の短期投資家にとっては、前半の下げでは日経に勝ち、後半の上げに乗り遅れ、結果的にマイナスになったのでは。経験と技術に勝る投資家ほど、今年の相場は難しかったようです。


 ただ、長期保有の個人投資家は、もともと配当狙いのバリュー株投資のため、下げの時に拾った株を大事に温めて、後半のトランプラリーで評価額を上げ、日経を上回った人も多いと思っています。


 いずれにしろ今年はアベノミクスの4年目。そろそろ天井期という感じで相場を見ていた人も多かったと思います。そんな環境のなかサプライズの連続で、キャッシュを厚くしている人が多かったようです。機敏に動いて利確を繰り返す短期投資家が、バリュー株を抱えて相場を見送っていた人に勝てなかったのは、なんとも皮肉な結果となりました。


 とはいっても、金融資産全体のウィナーということになると、キャッシュを減らして、どれだけリスクをとったかで勝負が決まります。リスクイベントが多かった今年で、イベントごとにキャッシュを膨らませていては、相場についてゆくことが難しくなります。


 先日ある投資番組で、司会者がコメンテーターに向かって、トランプラリーで乗り遅れた人はどうしたらいいかと聞いていましたが、答えはこまめに動いて、利が乗ったら売却を繰り返すのが一番といっていました。


 それにしても、わずかばかりの利益で満足し、大切な時間を無駄にしてしまうのではと心配です。こんな時こそ、相場の位置と方向を見極め、割安株を長期に保有する株式投資に果敢に挑戦したらといいたいのですが。

 
 時間と幸運の女神は、しっかり抱いていないと……。


 明日からは、いよいよ「大相場はバブルで終わるか」の中心部に入ります。

ご期待ください。




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