爺ちゃんが病院に定期検診に来ていた時の事、隣村の知人に出会った。
歳はたしか95歳だった筈。聞いて見た。「誰に送ってもらったの?」
その知人の高齢者が言った。「自分で車を運転して来た」
げげげ~!
「家に誰もいないの?」と聞いたら、家族はみんな勤めに出ていて自分一人だから、、、と言った。
それならタクシーとか呼ぶ方法もあるけど、料金が高いのが欠点だ。病院往復で5000円はかかる。
国民年金暮らしの高齢者にとってはむちゃくちゃ高い支払いになる。
病気の心配よりも無事に家に着く事を願った爺ちゃんでした。
大都会に住む人のようにバスも地下鉄も電車もない過疎高齢化の山村では、車がないと死活問題だ。
スーパーも病院も遠い。車がないと生活できない。
畑は猪や猿に荒らされて自家製の作物も収穫できない。買い物に行けないと餓死するんだわ。
夕方のニュースで「高齢者の自動車事故率が10年で2倍に増えている」と言っていた。
アクセルとブレーキの踏み間違えが後を絶たない。
昨日は痴呆症を患っている友人が自転車に乗っていて2mの崖から落ち大怪我をした。
自転車だって乗らないとどこにもいけないよ。
命をかけた試練の生存生活が続くのが実態だよ。
国会議員の先生方などには到底わからないよな。