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「日銀総括検証の中身」は何になるのか

政策効果や目標未達要因など3項目が柱か。

東洋経済オンライン、ロイター記事の感想です(http://toyokeizai.net/articles/-/134366

(要約)

■総括の切り口は3点

(1)成果の評価
(2)2%物価目標未達の分析
(3)マイナス金利導入後の評価と副作用のチェック

⇒以下の個所が大きな部分を占める

・国内金利の利回り曲線が想定よりも平坦化した点に関するメカニズムの解明
・効果と副作用に関する分析結果

■主な内容

1)過去3年半の景気・物価・株価・為替などへの影響を点検
2)物価が目標の2%に到達していない背景を分析
3)マイナス金利導入後の大幅な金利低下のメカニズムと効果と副作用の分析

■桜井真審議委員

マイナス金利導入によるイールドカーブ平坦化について

    ↓

「住宅投資が増えるなど実体経済への効果も出ている」が、

「金融機関の収益などに影響があり、さまざまな意見があるのは承知している」

「イールドカーブが予想を超えて下がったのは事実である。
それによって効果はあったが、いろいろなコストも出てきた。
それも踏まえて今後の政策の組み合わせを考えて行きたい」と強調した。

■日銀内分析

(1)景気を押し上げたり、引き締めたりしない実質均衡金利の水準に着目。

理論的に中期ゾーンなどではマイナス圏にあったが、
従来は金利の下限がゼロ%であったため、下がり切っていなかった部分が、
ゼロ金利制約が除去されたことで、顕現化したとの分析が出ている。

また、

(2)量的緩和とマイナス金利の併用によって、想定以上に金利全般が低下した可能性
についても、その要因などについて分析を進めているもようだ。



■ベンチマークとして欧州

欧州中央銀行(ECB)ではクーレ理事が今年7月、講演の中でマイナス金利について

(1)「現時点で弊害よりも利益を多くもたらしている」との見方を表明。

(2)同時に「長期にわたる低金利は金融政策の波及効果を弱め、
金融安定を脅かす可能性もある」などと指摘。


日銀内の議論の動向に影響を与える可能性もあるとみられる。

________________________________

(私見)
銀行株ホルダーとして、今後の一番の注意点は、
もちろん、9月の日銀の総括だと認識しています。


どのような総括が行われるか?その影響は?変化点は何か?

正直、これを予測するのは難しいが、
人は、自分の過ちを認めることは、かなり難しい
という事はいえます。

黒田さんの発言を見ていると、マイナス金利の導入について、
これを過ちと見ていないように見えます。

しかしながら、私見では、例えば、退職給付債務の計算にあたり、
マイナス金利の適用により、将来の退職金負担の増加が企業収益を圧迫するなど、
マイナス金利の悪影響の方が大きいと見ています。

もちろん、銀行の収益を直接的に圧迫するでしょう。

ここ最近は、バリュー株の見直しからか、銀行株の株価が上がっています。
しかしながら、リスク要因として、日銀の総括は、あまりにも大きい。


個人的には、日銀には、マイナス金利を反省いただいて、
健全な金利政策に回帰いただきたいのですが、

自分の過ちを認めることは難しいものです。
マイナス金利の深化を予想し、引続き銀行には厳しい環境になるのではないかと
想定します。。
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