花王は、500億円を上限に自社株買いをするそうです。
取得株数の上限は1千万株で、自己株式を除いた発行済み株式数の2%にあたるそうです。
自社株買いの期間は8月26日から10月25日で、同社の自社株買いはほぼ2年ぶりになるそうです。
潤沢な手元資金を株主還元に振り向けて資本効率の改善につなげるようです。
2016年12月期の年間配当は前期比12円増の92円を予定するそうです。
今期の連結純利益(国際会計基準)は前期比14%増の1200億円の見通しで、自社株買いの実施により、自社株買いと配当の合計額が連結純利益に占める比率(総還元性向)は80%と前期に比べて倍増する計算になるそうです。
花王は日用品の販売が好調で手元資金が積み上がっており、2015年12月末の手元資金は3099億円と1年前より810億円増えたそうです。
今期は過去最高となる1000億円の投資を計画し、約10年ぶりとなるM&A(合併・買収)も実施しており、27期連続の増配も予定するが、なお資金は潤沢なようです。
前期の自己資本利益率(ROE)は14.8%と東証1部の平均である8%弱を上回っており、佐藤和佳子みずほ証券シニアアナリストは「高水準のROEの維持にはキャッシュフローのすべてを投資か株主還元に振り向ける必要がある」と指摘したそうです。
25日の株価は5260円と年初から16%安い水準にあるそうです。
花王ぐらい大きい会社となると、500億円の自社株買いをする程度では株価はあまり反応しないんでしょうかね。
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