日銀は7月の金融政策決定会合でETFの購入枠拡大を決め、何とか株価の暴落は阻止出来ましたが
大方の予想通り、為替は円高に振れ、ドル円相場は102.5円を中心に乱高下しています。
こうした状況は、ヘッジファンドにとってほぼ想定通りの内容であったと思われ
日銀の金融政策に限界が見えたと判断したのかも知れません。
黒田総裁は9月の追加緩和に含みを残しましたが
毎度のことなので、恐らく時間稼ぎにしか聞こえなかったと思います。
一方、米国の4~6月期GDP成長率は、+1.2%と事前予想を大幅に下回ったため
9月利上げ観測はおろか、年内の利上げも危ぶまれる状況で
ドルが売られ易い地合いになりました。
現在ドル円は101円台前半で推移していますが
ヘッジファンドが夏季休暇を返上してドル売り・円買いを仕掛けるという噂もあり
昨年同様8月2週目、特に10日(水)以降は要注意だと考えています。
因みに8月SQは12日(金)ですが、前日の11日は「山の日」で東京市場は休場ですし
翌週15日(月)、16日(火)までは、盆休みで国内機関投資家も動き辛いと思います。
あくまでも得意の妄想ですが、8日・9日は「日経平均急落注意報」発令。
そして10日以降は「警報」に切り替える気持ちで、万全の準備をして置くつもりです。
先ずは明日の米雇用統計を確認した後、再度シナリオに手を加えたいと思いますが
万一トランプ大統領の目があれば、ドル安・円高が更に進行するとの思惑から
「トランプヘッジの円買い」も想定出来るだけに
世論調査や賭け屋の予想にも注意を払う必要がありそうです。
*最新の世論調査ではクリントン氏が7pt差で再逆転。
トランプ氏の不支持率は59%に上昇しているそうです。