今日の東京市場は東証一部銘柄を中心に大幅反発となりましたが、
参院選に与党が勝利したことで、政権の安定と政策期待から買いが膨らんだものと思われます。
またドル円相場も102円を超えていますが
理由が政策期待であれば、長続きはしないと考えています。
何故なら、補正予算案は既に提出済みですし、景気対策を選挙前に打ち出さなかった理由は
他の金融政策(永久国債発行など)にタイミングを合わせるためだと推察しています。
バーナンキ元FRB議長が来日し、安倍総理、黒田総裁等と会談する運びになっていることが
その証拠ではないでしょうか。
ところで世界の株式市場は英国民投票前の水準にほぼ戻っており
個人的には危機感に乏しい「能天気相場」だと感じています。
その理由の一つは「金相場」が依然として高水準にあることで
「株高・金高」が何時までも続くとは思えないからです。
一方で、昨年来「金投資」を盛んに煽っていたジョージ・ソロスが
ポジションを縮小しているのでないかという噂もあります。
根拠は明らかではありませんが「金」のヘッジ売りが急増じていることは事実なので
近々「金」下落に転じる可能性は充分あると思います。(↘の部分がヘッジの売り)
(上図の元データはこちら)
http://finviz.com/futures_charts.ashx?t=GC&anno=2">https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&tl=ja&u=http%3A%2F%2Ffinviz.com%2Ffutures_charts.ashx%3Ft%3DGC&anno=2
もしそうなった場合、株価はさらに上昇するのか?という疑問が湧いて来ますが
現在の株価水準は、今後危惧されるEUの混乱を織り込んでいるとは思えないので
一度大きな調整を挟む可能性を考慮して置くべきだと考えます。
最も恐いのは、市場全体が「無風=能天気相場」にある時で(今がそうかも?)
何時の世も、株価が突然暴落する直前はこの様な時だと思います。
つまり欧米の株高や今日の日本株急騰が、リスクオンによるもだと考えるのは時期尚早で
「金」が高止まりしている間は、リスクオフが続いていると考えるべきではないでしょうか。
そして、市場がEU発の金融不安をほぼ織り込んだ時(2番底or3番底)が「金価格」のピークで
その後、金は売られ株が買われるのではないかという妄想を巡らせています。
因みに、今日の東京市場は与党の勝利と政策期待で買われましたが
このタイミングで「円安・株高」が持続する様であれば
7月の追加緩和は先送りされる可能性が高いと考えています。
(今日の売買)
6銘柄追加(計14銘柄)
日経平均先物売り建て(L×1➡15510円、L×1➡15710円、mini×20➡15510円)
*先物は早速踏み倒されています